「部活動を一所懸命できる」のは本校の人間教育の伝統
本校には部活動を一所懸命する中で人間教育をしていくという伝統があります。本校の5つの目標のひとつに「文武両道の極み」がありますが、全国大会に出るような部活動から、そこまで追い込みたくないけど楽しみたいという部活動まで幅広くあります。そして部活動に熱心な先生も多いです。これは勉強をすごく鍛えているクラスがある、部活に専念している生徒がいる、というのではありません。部活と勉強はどっちかを頑張れるなら両方頑張れるに違いない、ただそのきっかけやチャンスを失っているだけだと考え、先生達は一人ひとりに手厚く、フォローしていきます。
自分を認め、他人を認めるための「全員レギュラー」
自分に対して自信がない生徒を多く見受けます。「どうせ自分なんて…」大変もったいないことです。生徒の良さを先生も見つけようとしますし部活動に居場所を見つけていく生徒も居ますが、人は唯一無二の存在として生まれています。それを感じられるようになれば、次は他人を認められる人になって、クラスで仲間を一人もあきらめない、「どうせ」と言わない人になってほしいですね。「『全員レギュラー』で補欠は一人もいない学校」も目標のひとつです。毎週1時限ある「瞑想の時間」の中で、私が「梅ちゃん先生の幸せになる授業」と題して考え方を伝える時間を15分程度もらっています。その場で生徒に質問し意見を述べてもらいますし、昨年は約200名が校長室に自分の考えを話すために訪れてくれました。
世界を変えていける人物に
本校では、校則や物事のやり方を丁寧に指導します。日本の文化や芸術では「型」という言葉をよく使いますが、本校は「型」を大切にしています。生徒の完全なる自主性といえば聞こえがいいですが、ただのわがままになりかねません。その前に「型」をまず覚えて欲しい、大学に行ったらそういう「型」なんて教えてくれないのです。「型」があるからこそ「型」破りも生まれてくるのです。生徒には、自分の考えを持っているからこそ、自分の意見を発信できる、他人の意見を聞けるしなやかさを持ってほしい。教室は「世界の縮図」です。考え、意見を発し、人の意見を聞いて教室を良くすることができればきっと世界を変えていける人物になれるでしょう。