「人は得意な道で成長すれば良い。」これは創立者の杉浦重剛の言葉です。天才をつくるよりも各人の天分を活かすことに教育の重点を置き、生徒一人ひとりの個性を尊重し、人格教育を重んじた言葉です。日本学園は、「型にはめない、得意を伸ばす、褒めて育てる」ことを一貫して実践しています。その教育の中心となるのが１５年以上の実績を誇る本校独自の教育プログラム「創発学」です。この創発学は、林業・漁業・農業を実際に体験し、取材、まとめ、発表します。こうしたサイクルを繰り返し行うことで「自己創造力」「発信力」が鍛えられます。そして、中３次で、「１５年後の自分」と題した研究論文を製作し、発表します。この研究論文は、自分の将来の職業について実際に第一線で活躍している方に取材してまとめ、全校生徒の前で発表し、質問にも答えます。創発学は高校に進学しても継続して行われます。このように日本学園の６ヵ年一貫教育は、集団活動の基本を理解することから、自分の進路実現に向けて行動するまでの６年間を通して、豊かな人間力とともに、しっかりとした思考力・創造力・表現力を育み、世界の人と交わり活躍できる人材を育てます。

創立以来、本校が何よりも大切にしてきた人間教育。学力はもちろん重要ですが、優れた人格の上にたった学力定着でなければ、その「知」を正しく行使できません。
本校の校訓は「正思明行」であり、私たちはこの指針を大切にしながら一人ひとりの"人としての成長"を支える教育を実践し続けています。この指針を可視化した「上宮ルーブリック」。校訓を日常の講堂レベルまで落とし込んだルーブリックを「成長のものさし」に生徒たちは日々、人間力を高めていきます。
学習の場面だけなく、朝の挨拶から、掃除、部活動、学校行事にいたるまであらゆる場面で正思明行が息づく学校です。名もなき一日一日、一瞬一瞬を大切に生きることこそが、豊かな成長へとつながっていきます。ルーブリックを通じ、自分自身を見つめなおす習慣ができて、生徒たちは気づきを得ています。