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女子美術大学付属高等学校 インタビュー
こだわり続けることを許してくれる環境が、私たちを限界の先へ連れていく。絵画コースI.Tさん/デザインコースM.Fさん/工芸・立体コースK.Iさん
みんな美術が好きで、趣味も個性もさまざまで面白いところです。あと悩んだときは迷わず先生に相談できるのも良かったです。先生方は経験と知識が豊富で、自分では気づかなかった視点を教えてくれて、そのおかげで作品が大きく変わることもありました。好きなものを描いて、それが認められたときは本当に嬉しかったです。
――女子美で得られたことはなんですか?
同じ絵とずっと向き合い続けること。途中でやめずに考え続けると、必ず形になると学びました。今後の目標は大学では洋画専攻ですが、油絵の具だけにとらわれず、絵本を描いてみたいし、粘土も触ってみたいし、全部やりたいなって思っています。
――制作期間を振り返るとどうでしたか?
制作期間は約2月半でしたが、その間に描けなくなってしまう時期もありました。自分で選んだ色や線がうまくいかず、どうしたらいいか悩んで先生に相談したら取材に行くことを勧められました。この経験は本当に大きくて、イメージだけではなく、実際に動いているところを見ないと表現できないと学びました。取材後から色がのるようになり、最初はのっぺりしていた部分にも深みが出てきました。また、どんなに小さなメモや落書きでも残しておくと、後から役に立つことを実感しました。結局のところ、自分の好きなものを楽しんで描くことが、自然と作品の魅力につながるのだと感じています。
やっぱり、周りに美術が好きな人しかいない環境で過ごせたことが一番良かったです。授業中でも、休み時間でも、みんな絵の話とか作品の話をしていて、そういう会話から刺激をもらえたり、制作のモチベーションが上がったりしました。また、先生も各コースに4人以上いて、それぞれの視点でアドバイスをもらえるのがすごくありがたかったです。それをどう吸収して自分の絵に活かすかっていうのを学べたのも良かったなって思います。
――女子美で得られたことはなんですか?
作品と長い時間向き合う力がついたと思います。卒業制作もそうですが、途中で行き詰まったり、「これ以上無理かも」って思う瞬間があっても、ずっと考え続けることで必ず突破口が見えてくることを学びました。
また、バレー部も6年間続けていて、先輩後輩との関係や、同輩と意見が合わなかったときに悩むこともありましたが、自分で考えて解決する経験を何度もしたことで、美術だけでなく人間関係の面でも成長できたと思います。
卒業する自分へのお祝い品にしたいなって思って、このテーマにしました。 「お祝い」って考えたときに、家族で旅行へ行ったときに舟盛りの活け造りを食べたんですけど、それがとても「おめでたい」と感じて、宝船の構図に活かしました。私は、実物よりもみずみずしく美しく描く「スーパーリアリズム」という表現方法が好きで、その方法で描きたいモチーフを船の中に詰め込み、自分だけの宝船を描きました。
――制作期間を振り返るとどうでしたか?
正直、つらい瞬間もたくさんありました。計画通りに進まなかったり、思うように描けなかったりして、焦ることもありました。それでも、完成したときの達成感は大きくて、頑張ってよかったなと思いました。制作期間中は、友達とアドバイスをし合ったり、先生と話したり、たわいもないことで笑い合ったり…そんな時間もすごく楽しくて、全部含めて女子美らしい思い出ができた期間だったと思います。この賞を目指して頑張ってきたので、受賞が決まったときは大泣きしてしまいました。最高傑作を描けたと思っていたので、人生で一番嬉しい瞬間でした。
一つの大きな目標を立て、それを達成するために過去の受賞作品を何十回も見返して研究しました。計画を立てて進める中で、小さな目標も見えてきました。
その小さな目標を順番にクリアしていくことで、大きな目標を達成できると実感しました。
たくさんありますが、特に「多様性を受け入れるってこういうことなんだな」と思ったことです。いろんな趣味や個性をもった人がいて、最初は少し驚きましたが、内部生の子たちがそれぞれ自分らしくいることが当たり前という雰囲気があって、そこがとても素敵だと感じました。
――女子美で得られたことはなんですか?
美術の授業を通して、立体の構造を知らないと平面も描けないということに気づけたのは大きかったです。絵画が好きで女子美に入ったのですが、立体を学ぶうちに工芸立体に進み、モチーフの仕組みを意識してから絵を描くと、以前とは全く違う描き方になっていて、自分でも驚くほど上手く描けるようになりました。見えていない部分まで意識して描かないと、絵はきちんと仕上がらないんだと初めて実感し、成長できたと思います。
卒業制作では、編み物をしているゴリラをつくりました。タイトルは「今ちょっと頑張ってる」です。私は写実的な表現が好きなので、ゴリラの筋肉や姿勢を誇張して筋肉質な感じをしっかり出しながら、編み物という意外性のある要素と組み合わせるところを工夫しました。まずは、ひたすらデッサンとクロッキーを重ねて、身体の構造や質感、凹凸など全体的な特徴を掴んでいきます。立体制作では、この“観察して理解する”という工程がとても重要です。上野動物園にも行って、実際にゴリラを観察してきました。ゴリラは地面に手をついて移動するので腕が発達していて骨も丈夫で、腕と足の骨の割合を理解するために、骨格も何パターンか描き起こしました。
――制作期間を振り返るとどうでしたか?
小さい頃から動物が大好きで、動物関係の作品を作りたいと思っていましたが、なかなかアイディアが決まらず、とにかく迫力がありそうな動物を探しているうちに時間が足りなくなり、友人の後押しで「ゴリラ」になりました。ゴリラがバナナを食べまくっている様子を作ろうと思っていたんです。でも、友人が使っていた新聞紙にゴルフの広告が載っていて、「ゴリラがゴルフしてたらかわいいんじゃないか」という発想から、刺繍、そして編み物へと発展していきました。アイディアは、創作したいものや興味があるもの、偶然目に入ったものなど、何でもいいと思います。自分の中で少しでも引っかかるものを作るのが、一番楽しく取り組めると感じています。

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