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昭和第一学園高等学校 インタビュー
25年度設置の「英語コース」は約3ヶ月間のニュージーランド留学を鍵に英語力アップに取り組む英語コース1年:中村さん/特別選抜コース2年:宍戸さん、阿部さん/英語コース長:石川先生
【石川先生】2025年に開設した英語コースですが、7年前に設立した特別選抜コースをリニューアルしたプログラムとなります。特別選抜コースは、文系・理系どちらもあるコースでした。全員が1年生の3学期に約10週間のニュージーランド留学し、帰国後2年進級時に文理選択をするプログラムでしたが、留学から帰ってきた生徒はほぼ全員がまた留学したい、英語が勉強したいという気持ちが強くなっていて、理系志望だった生徒も国際系に進路を変えるんです。そこで、留学のシステムはそのまま、文系に特化して英語力を強化するプログラムに刷新したのが、今回の英語コースになります。
具体的には、他コースよりも週に2単位分多く英語の授業にあて、英検準一級をはじめとする英語関係の資格取得を目指すほか、ネイティブの外国人講師によるオールイングリッシュの授業(週1回)、海外の大学から迎えた留学生との交流など、留学前・留学後も日常的に英語を使う環境を提供します。1年生の終わりというのは、事前の準備、その後の英語の学習を考えると時期的にちょうど良いのです。
※特待生制度について
『グローバル特待生制度』は、英語コースは全員が対象者となり、約130~140万円ほどの留学費用が、「推薦入学生」は全額助成、「一般入試の合格者」は半額助成、または、入試成績によっては全額助成される制度です。また「学力特待生制度」もあり英語コースは全員が対象者で入学手続き費用も免除となります。特待生制度の内容は10月に発表される募集要項で確定となります。
【中村さん】やはり留学プログラムが魅力的でした。僕は小学生の頃からサッカーをやっていて、将来は海外でもプレーしたいという憧れがあります。英語が得意なわけではなかったので不安もありましたが、先生方がやさしく教えてくれますし、毎日英単語のテストがあるので勉強の習慣も身についてきました。
【石川先生】1年生は、今は年明けの留学に向けての準備段階です。留学までに全員英検2級に合格することがまず一つの目標ですね。
【中村さん】はい。英検に向けた勉強のほか、今はホストファミリーに自己PRをするための手紙を英語で書いて先生にチェックしてもらっています。
【石川先生】実際のホストファミリーが決定するのはまだ先ですが、A4のペーパー1枚を使って、自分の性格や、興味のあること、3ヶ月の留学期間で自分がやりたいことなどを手書きして、イラストや写真のコラージュなども使って自由に表現してもらいます。これも以前から行っている、留学の目的を明確にするための重要なプログラムの一つです。
――先輩である宍戸さんと阿部さんは、昭和第一学園の特別選抜コースにどんなことを期待して入学しましたか?
【宍戸さん】海外出張が多い父親の話を聞いていて、やはり英語力は必要だと思ったことが大きいです。私には管理栄養士という将来の目標があるのですが、海外でも働いてみたくて、国際栄養士などの資格所得も視野に入れています。今回、栄養学も学べるスクールに留学できて、その思いが一層強くなりました。
【阿部さん】僕は、実は別のコースを公立高校の併願先として一般受験したのですが、入試成績が良かったとのことで特別選抜コースの「グローバル特待生」を薦めてもらえたのです。留学費用の助成を受けられて3ヶ月留学できることに魅力を感じて、公立は受けずにそのまま昭和第一学園の進学を決めました。実は、特に留学や英語に強い興味があったわけではなく、入学時は英検3級でした。でもせっかく行くのだからと勉強を始めたら語学の勉強そのものが楽しくなってきて、1年生1学期に準2級、2学期には2級に合格しました。今は英検準一級にチャレンジしています。一次試験はパスしたので、次もがんばりたいです。(※インタビュー取材後に無事合格)
【石川先生】専門の留学コーディネーターとも相談して進めますが、生徒一人ひとりと面談をして、個性や希望する進路から最適なスクールを選んでいます。今、仲良くしてもらっている現地の高校が約10校ありまして、共学、男子校、女子校も選べますが、学校の特徴も様々で、選べるアクティビティも学校によって大きく異なるので、学校選びも重要になります。また、現時点では一つの学校につき一人の生徒が原則です。宍戸さんは栄養学に興味があるということで、専門の授業がある女子校。阿部くんはカヌーやキャンプといったアウトドアアクティビティの多い共学のスクールでした。
【宍戸さん】栄養学の授業はホスピタリティという科目だったんですが、専門用語が多くて大変でした。常に辞書を引きながら必死に聞いていて。でも終わりの頃には辞書がなくてもだいたいは理解できるようになりました。それに、ホスピタリティの授業を選択している生徒はやはり料理の好きな子が多くて、中でもすごく話が合って仲良くなった現地の子とは、今でもInstagramで頻繁に連絡を取り合っています。
【阿部さん】僕も現地の高校生と、Snapchatというアプリを使っていますが、これで現状報告のような画像のやりとりをよくしています。通ったスクールは共学で他校の日本人留学生も多かったのですが、自分は日本人とはつるまないと決めていました。現地の高校生はもちろん、他国からの留学生との交流したことで、英語だけではなく言語そのものにも興味が湧きましたし、ホストファミリーのマダムが中国系の方だったこともあって、今、中国語の勉強も少しずつ始めているところです。
どの授業もアクティビティも楽しかったです。好きな歴史の授業は、やはり単語が難しくてスマホで調べたりしながらついていくのに必死でした。あとは家庭科の授業でアップルパイを焼いたり、みんなでマオリ族のダンスを踊ったりしたことも意外と強く印象に残っています。
【阿部さん】そうですね、みんな勝手にのびのびすごしている感じでした。授業もあらかじめカリキュラムが決められているわけではなくて、留学生必修の英語科以外は、大学のように自分の受けたい講義を選んで受講するスタイルです。あ、選択した中で、日本語の授業も楽しかったです。英語で日本語を学ぶということ自体が新鮮でしたし、みんな『NARUTO』や『鬼滅の刃』といった日本のマンガやアニメが大好きで、僕よりも詳しくて驚きました(笑)。
【宍戸さん】私の通った女子校は校則も制服もかなりカチッとしていたので、同じニュージーランドでも全然違います。マオリのダンスも踊らなかったです(笑)。あ、でも歌は歌いました。
――現地の高校生と日常会話がスムーズにできるようになるまで、どのくらいかかりましたか?
【宍戸さん】どうだったかな。2週間くらい?
【阿部さん】日常会話なら、1、2週間で問題なく話していたと思います。
【石川先生】普段からネイティブ講師によるオールイングリッシュの授業があり、留学前にはバイリンガル講師による発音矯正プログラムを集中的におこないます。発音が良くなると、ヒアリング力があがりますから。
【阿部さん】ネイティブの会話はきちっとした文法ではなくてくだけた口語なので、おしゃれっていうか、話せると気持ちがよくて、どんどん話したくなりました。
【阿部さん】僕はもともと人と話すのが得意ではありませんでした。でも留学初日に黙っていたら誰とも会話せずに終わってしまって、これではいけないと思って(笑)、できるだけ自分から多くの人に話しかけようと心がけました。結果、毎日の過ごし方も考え方も大きく変わり、何事にも積極的になれた気がします。
【宍戸さん】私は視野がすごく広がりました。留学前はわりと、自分の行動がまわりの人にどう見られるかを気にしがちだったのですが、自分の意志で、一人で行動することが怖くなくなりました。いろいろな国の女子高校生と話せて本当に良い経験ができたので、もしちょっと不安があっても、興味があったら「行っちゃえ!」くらいのノリでチャレンジしてみてほしいです。
【石川先生】留学先が決まったら、帰国した2年生と、今度その学校に留学する1年生が二人一組のバディになって、ニュージーランドや学校について教えたり、不安なことを相談したりできるバディプログラムという時間も設けています。
【阿部さん】2年生のクラスは11人なんですが、3年間同じで、みんな同じ国へ留学した仲間でもあるので、クラスメイトの仲もわりといいんじゃないかと思います。
【宍戸さん】留学先の話をしたり、進路の話もしやすいですね。みんな違う学校で、それぞれ全然違う個性のある学校だから、同じニュージーランドでも違いがあって話を聞くのが面白くて。
【中村さん】先輩方の話を聞いていて、楽しみな気持ちがどんどん大きくなっています。サッカー部の練習も週に6日あるので、うまく隙間時間も使って両立しながら、留学の準備をがんばっていきたいです。
【石川先生】中学3年生の時点で迷いなく3ヶ月留学を決心できる人はそう多くないでしょう。ただ、そういった前向きな生徒が集まるコースです。さらにクラス全員で留学することでモチベーションも上がります。不安をしっかり解消して応援する体制も整っていますし、実際に帰国後、全員が最高の体験を聞かせてくれます。留学に興味のある人、将来国際的に活躍したい人は、ぜひ安心して本校の英語コースを選んでほしいですね。
※参加者
英語コース1年 中村優仁さん
特別選抜コース2年 宍戸綾花さん
特別選抜コース2年 阿部悠生さん
英語コース長 石川公祐先生

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