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市川高等学校
(いちかわこうとうがっこう)

千葉県 市川市 / 鬼越駅 /私立 / 共学

口コミ投稿

偏差値:73

口コミ: ★★★★☆

3.82

(134)

市川高等学校 インタビュー

市川高等学校インタビュー 主役は生徒。全校生徒が楽しむ文化祭をはじめ、生徒主体で運営する行事や部活でひとりひとりが活躍できる学校です
高校2年 田辺 誠さん、高校2年 有木 奏人さん
更新日:2025年10月
目玉はハイクオリティなクラス展示。中1から高2まで、全校生徒が毎年関わる「なずな祭」
写真1
多彩な企画が数々並ぶクラス展示
――市川学園の文化祭「なずな祭」はとても盛り上がるそうですね。今日は2025年度の文化祭実行委員会委員長の田辺さんと副委員長の有木さんのお二人に、なずな祭の魅力と、そこにも表れる市川学園の特長を教えていただきたいと思います。
【田辺さん】 なずな祭は、中1から高2まで、全校生徒が参加する文化祭です。毎年9月に行われますが、終わった翌日にはもう来年の準備が始まるというくらい長い時間をかけて準備します。文化祭の展示や公演というと部活や有志のみが参加するという学校も多いと思いますが、市川の場合は中1から高2までの全クラスが何かしらの展示を行うのが最大の特長です。毎年各クラス、趣向を凝らしたクオリティの高い展示を行っており、このクラス展示こそがなずな祭の目玉です。クラス展示は、中3以外はテーマは自由。お化け屋敷や謎解き、模擬店からジェットコースターなどのアトラクションまで、多彩な企画が並びます。企画や予算の管理、実際の設営などすべて生徒が自主的に行うので、長い準備期間がかかるのです。中3だけは演劇をやることが決まっており、こちらも脚本、大道具、照明などすべて生徒の手で行われ、なずな祭のメインイベントであると同時に、クラス全員でひとつの舞台を作り上げることで様々な経験を得るチャンスになっています。

【有木さん】 クラス展示の他には、部活の発表や委員会が有志を募って企画するステージイベントなどもあります。以前は学習発表なども多かったのですが、今は「市川アカデミックデイ」というイベントが別にあるので、なずな祭はお客様も一緒になって楽しめる、エンタメ的要素が強くなっているのではないかと思います。
クラス展示の一環で、教室の外壁に立体外装を作るというのもなずな祭の目玉といえるでしょう。展示内容に合わせた大掛かりな木工の装飾壁がずらりと並ぶ廊下の景色は圧巻です。クラス展示の中身そのものはもちろん、この立体外装にも時間がかかるので、夏休みもクラスごとに集まって作業する姿がよく見られます。学校行事というと参加のモチベーションが個人で異なるものですが、こうした作業に参加するうちに楽しさを共有できるようになり、文化祭当日は生徒全員がそれぞれの立場でなずな祭という場を楽しんでいるのではないかと思います。
文化祭実行委員会は150人もの大所帯。その活動への想いは?
写真2
クラス展示の制作に取り掛かっています
【田辺さん】 私は中3の時から文化祭実行委員会に所属しています。きっかけは、クラス展示の準備中に、こういうルールがあればもっと展示がよくなるのにと思ったことです。例えば、立体外装の幅は60㎝と決まっていたのですが、80㎝になれば机を入れることができ、立体外装の中で受付ができるのに……というようなことです。委員長になったのもその延長ですね。なずな祭をよりよくするための変革を行っていきたいと思い、挑戦しました。ここ数年、委員会ではクラス展示のサポートに力を入れています。クラス展示をより上質なものにすることで、来てくださったお客様が楽しめると同時に、参加する生徒自身の充実感を高めたいと思ったからです。なずな祭を準備から楽しんでほしい。その気持ちを込めて、今年は「文化祭は青春だ」というキャッチコピーを作りました。夏休みにわざわざ学校に集まってみんなでひとつのことに打ち込むなんて、これこそ青春じゃないですか。準備を通して得られる様々な経験を全校生徒が楽しめたらいいなと思って活動してきました。

【有木さん】 僕も中3から委員会に入りました。理由はイベントの運営に興味があったからです。それで去年までは委員会主催のステージ企画を担当していたのですが、委員会での最高学年になる今年は、なずな祭そのものを盛り上げたいという気持ちが生まれ、副委員長になりました。委員長と同様にお客様と生徒、みんなに楽しんでほしいと思ったときに、やはり大事なのは運営する側である委員自身が楽しむことではないかと考え、そこを大事に活動しました。文化祭実行委員は各クラス3,4名、全部で150人にもなる大所帯です。本部、イベント部、食品部、会計部など、8つの部署に分かれていて、部署ごとの縦のつながりはあっても横のつながりが薄かったので、そこも密に交流できるようにと昼休みにご飯を一緒に食べたり、お菓子を持ち寄って雑談会を開いたりしました。なずな祭直前のランチには50人以上が集まったのは楽しかったです。
本文2の下の追加写真
青春を捧げたなずな祭。活動を通して得たものとは?
写真3
この吹き抜けの空間で数々のステージイベントが開かれました
【田辺さん】 まずは全力でやりきることができて本当によかったなというのが実感です。活動を通して得た最大の学びは、仲間を信じて動くことの大切さです。仲間を信じるからこそ、困難に挑むことができる。どんなに難しいことでも、可能性があるのであれば仲間と共に全力で挑戦しようという姿勢を身に着けられたかなと思います。今年の活動でいえば、初めて協賛企業を募り、なずな祭に支援していただくということを実現できました。私立学校は公立と比べて地元との交流が薄いように感じており、なずな祭を地域一体のイベントにしたいという想いがあったのです。ただ、協賛企業を募る許可を学校から得るのは難しく、その交渉には10か月かかりました。その間、先生方には、支援を受ける目的を明確にすることや相手企業に対する言葉づかいなど、様々なアドバイスをいただき、おかげで委員会での話し合いを深めることができたと思います。最終的に、「駅から徒歩で来た方へのペットボトルの無料配布」という企画を協賛企業の支援によって実現し、来場者によるバスの混雑の緩和をはかることができました。

【有木さん】 僕が印象深く記憶している仕事のひとつに、今年のなずな祭の「テーマ募集」があります。今年の1月に募集したのですが、中1から高3まで25もの応募がありました。なずな祭の8か月も前にすでに全校生徒で文化祭を創れていることを実感できましたし、最終的に選ばれた『なずな一番街』というテーマにも感銘を受けました。これはなずな祭をひとつの街、「多様な展示やパフォーマンスが集まり、誰もが一番になれる活気に満ちた街」に見立てたものです。なずな祭の本質が表現されていると思いました。副委員長としての仕事はいろいろありましたが、強く感じたのはどれも自分の力だけではできないということです。どんな企画も、他の委員や全校生徒、先生方の力があって成り立ったものです。つまり、自分が何かをやりたいと思ったときには、絶対に誰かの力を借りなければいけない。誰かの助けを得るには、どうすればいいか。まずは自分でしっかりと考えを持ったうえで他者の考えを聞き、協力を求める。その結果、より良いものが作れる。こうした姿勢を今後も大事にしていきたいと思っています。
市川学園の魅力とは? 受験生へのメッセージ
写真4
有木さんと田辺さんになずな祭の魅力を語っていただきました
【有木さん】 僕は東京から通っているのですが、まずこの学校を受けに来た時に、キレイだなと感じました。ホールや図書館などの設備がよくて、グラウンドも4つもあります。文化祭にも来たことがあるのですが、広々とした環境の中で生徒が伸び伸びと活動している雰囲気を感じました。実際に入学し、まず部活動がとても楽しかったです。最初は水泳部、その後、かるた同好会の創設にあたって参加したのですが、なずな祭と同様に、やはり生徒が主体になって活動しているところが魅力です。生徒主体というのは、生徒会も、「市川アカデメイア」などの行事も、全てにおいていえることです。生徒主体の行事ですので、参加するだけでも楽しめるし、運営すればまた違う楽しさもあります。どんな立場でも楽しめるので、自分なりの参加の仕方で学校生活を楽しんでほしいなと思います。

【田辺さん】 私も学校の設備の良さはとても魅力だと思いました。それに加えて、国際経験を積めそうだなというのが学校選びのポイントでした。私の時は修学旅行先がシンガポールでしたし、それ以外にも様々な海外研修制度があり、留学のサポートも手厚くしてくれます。私は文部科学省のプログラムで昨年の夏休みに3週間、ネパールに行きました。世界中のボランティアと一緒に、震災で倒壊した小学校で教室とトイレを建築するという体験は想像以上のものでした。校長先生や学校のサポートがあったおかげですので、とても感謝しています。有木くんもいうように、この学校では生徒が主役です。これをやってみたい、と発案すれば、実現のためのサポートがたくさん得られます。市川学園の先生方は「ああしろ、こうしろ」と押し付けるのではなく、あくまで生徒の意志に沿ってアドバイスをくれる存在です。この環境をいかして、ぜひ様々な挑戦をしてほしいと思います。

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