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麗澤瑞浪高等学校 インタビュー
自然豊かな環境で社会を変えていく力をのびのびと育む新コース教頭:松本兼太朗先生
社会に出ても、言われた通りに働くのではなく、自分らしい働き方を考えられる人になってほしい。あるいは組織のなかで、画期的な新規事業を提案していける人になってほしい。「居心地のいい場所」=コンフォートゾーンにとどまるのではなく、よりよい未来のために勇気を持って一歩踏み出せる人であってほしい。そんな願いを込めて満を持して新設するのが、アントレプレナーシップコースです。
コース構想のヒントは二つありました。まず一つは、従来の一斉講義型の教育では、個性や能力を存分に伸ばしきれない生徒が増えていることです。変化の激しい今の時代、自分で考え、行動していく力が必要であることは疑いようがありません。大量生産・大量消費の社会は終わり、各人が持続可能な循環型社会について考えていかなければならない時代です。社会課題に向き合う力はどの職業に就いたとしても必要とされるものです。
そしてもう一つは、通信制高校への進学を希望する生徒が全国的にも増えていることです。これは、既存のカリキュラムにとらわれず、興味関心のある分野を自由に選択し深く学びたい、という生徒が増えているということだと考えています。そこで本コースでは、通信制のような自由度の高いカリキュラムを、全日制でできるように考えました。具体的には、必修単位を最小限の74単位に留め、20単位強の授業時間を、生徒が自由に設計できる学びの時間に充てられるようにします。1、2年生のうちに必修科目とアントレプレナーシップ教育の基礎部分を学び終え、以降は生徒の自由選択制にする予定です。
現在、独自のプログラムを組み立てている最終段階ですが、ガチガチにカリキュラムを固めることは考えていません。ポジティブな意味で生徒と一緒に作っていくコースでありたいですし、学校にどんどん提案をしたいという気持ちを持った生徒さんに来ていただきたいとも思っております。
たとえば、プロのおもちゃクリエイターの方とコラボレーションしながらガチャガチャのカプセルトイを考案する、という企画があります。毎年、「岐阜県の魅力」「ちょこっとSDGs」など様々なテーマで実施していて、斬新なアイデアが出ています。先日はついに商品化して文化祭で販売するまでに至りました。また、広い敷地の片隅にあるブルーベリー畑で収穫したブルーベリーを、ジャムにして販売し始めたのも生徒の発案です。もともと放置されていたブルーベリー畑で、学校側が駐車場にしようとしたところ生徒から反対運動が起き、生徒たちが手入れをするという約束で存続した経緯があります。
ただしこれまでの探究の授業では取り組み時間が限られるので、多くの生徒にとってはイベント的な活動になってしまい、消化不良に陥っているケースが少なくありませんでした。
アントレプレナーシップコースでは実社会とのつながりを強く意識して、継続して「社会に実装」する仕組みまで学びます。そのため、2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を創設した武蔵野大学、学生起業家率国内ナンバーワンの情報経営イノベーション専門職大学(iU)、グローバルな視点で多様なビジネス環境に適応できる人材の育成に注力している麗澤大学経営学部と教育連携することが決まっています。たとえば、紙粘土やレゴブロックなどの造形を通じて社会問題を考えるというような、デザイン思考、アート思考を活用して創造的な発想力と柔軟な問題解決能力を養うほか、実社会で活躍している社会人100人と出会える時間を創出するなど、実践的、体験型のプロジェクトのカリキュラムを多数用意して、自ら「価値を作り出す力」を育む学びを提供してまいります。
また、新しいことへの挑戦を応援するために、コース全体を通して「失敗を怖がることなくチャレンジする文化」を徹底して浸透させていくつもりです。構想段階ではありますが、たとえば週に一度、新しいことに挑戦して失敗した記録を「失敗レポート」として提出してもらい、一定期間を経て「面白い失敗」や「悲惨な失敗」、「珍しい失敗」などを表彰する『失敗アワード』を設けたいと考えています。失敗というとネガティブなイメージがありますが、失敗と呼べる出来事があるからこそ、様々な物事がよりよく進化、発展していくのです。そういう意味では教員や仲間たちと共有して笑い飛ばし、励まし合う経験を積み重ねることで、失敗を許容、むしろ奨励して、次の挑戦への糧にしてほしいですね。
また、失敗を振り返ることは、自己分析にも繋がります。同じ失敗をしないようにするにはどうしたらいいのか、自分の視点のどこに失敗の要因があったのか、冷静な自己分析力は、人生の困難に向き合い、切り開く力にも直結すると言えるでしょう。
オンラインによるリモートでの授業も当たり前になった、顔を会わなくても済んでしまう便利な時代だからこそ、対面的なリアルな交流や空気感といった、オンラインではわからないことも共有してほしいのです。そうして10代の多感な時期に、家族以外の他者と共同生活を送り、膝を突き合わせて話し合って価値を生み出していく経験は、これからの変化の激しい時代を生きていくうえでかけがえのない「強み」になるはずです。
叶えたい夢のある人や、自分の持つ能力を社会のため、だれかの笑顔のために役立てたい気持ちがある人、さらには理想の学校を自分の手で作ってみたい人にぴったりのコースです。ワクワクを形に、ドキドキを本物にしたい人、ぜひ一度、のびのびとした学校生活を送れる、自然豊かなキャンパスに遊びにいらしてください。

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