悪くはないが中途半端な学校：宝仙学園中学高等学校共学部理数インター（東京都中野区）の口コミ

卒業生 / 2018年入学

悪くはないが中途半端な学校

2022年04月投稿

• 
• 2.0

[学習環境 2｜ 進学実績/学力レベル 2｜ 先生 -｜ 施設 3｜ 治安/アクセス 4｜ 部活 2｜ いじめの少なさ 3｜ 校則 4｜ 制服 1｜ 学費 -]

• 総合評価
  先生たちは熱心だし、優しいし、そういう面ではいい学校だと思います。しかしそこ以外の視点が抜けている。学力に然り、部活に然り、安全に然り、配慮に然り、これまで述べたようにすべて中途半端なんです。
  学費はネット記事の情報ではありますが他より高いようですし、ある教師の言葉によればこの学校は都内で数少ない黒字の学校法人によって運営されているようです。にもかかわらずこの状況なのは、意識が欠けていると言わざるを得ません。ただ学力面についてはいろいろな層の生徒がいる以上、これ以上きめ細やかな指導は行えないという限界はあるのかもしれません。
  明るく、元気いっぱい、校長が言うその学校の印象は、確かに事実です。悪い学校ではありません。ただ、自分にとっては物足りませんでした。
• 校則
  「校則」を理由とした指導は行われませんでした。一応髪形などの校則が存在しますが、違反となってしまう生徒でも個性を尊重するためか特におとがめなしのようです。
  ただし、中学のうちは女子のメイクやスカート丈には「常識」として注意が入るようです。
• いじめの少なさ
  普通なのではないでしょうか。いじめといえるほど大規模なものは見たことがありませんでしたが、陰口とかは過激な人が幅を利かせていましたね。
  ただ、もしいじめという状態になっても先生に相談さえできれば、親身に対応してくれるかとは思います。
• 学習環境
  授業は学力上位層にとってははっきり言ってつまりません。ハイレベルと言ってそこまでレベルの高くない問題集を解かせますし、中学のうちは高校範囲をほとんど扱いません。ただ、国語の文法・古文は大学を見据えてか指導が手厚かったです。
  一方で下位層のための補習は手厚く、更に上位層であっても生徒はよく質問し、さらに先生はその質問にはしっかり答えてくれるという文化(?)は出来上がっていました。
  
  邪念ですが友人によると高校入学時の課題でかなりの範囲を進めてしまう(授業でやってくれない)教科もあるようです。
• 部活
  文武両道ではありません。文一道だといった生徒がいるくらいです。
  上下関係が謎に厳しい部活、結構あるようです。三年間で退部する人が入部直後を除いても5割を上回るような部活もあるようです。先生が厳しい部活、厳しくない部活、色々あります。
  ひとつ注意事項ですが、強豪ダンス部は女子部の部活動です。共学部は別のダンス部となります。
• 進学実績/学力レベル
  いろんな学力の人がいます。高校上がれるからと課題まったくやらない人、結構います。提出物の提出率が半分のときもあるくらいです。やる気はない人が多いですね。
  一部やる気がすごい人もいます。そうした人と友達になれれば、結構楽しく学びあえますね。自分もそうでした。
  
  大学進学実績はこのレベル層ならいいほうなんじゃないでしょうか。ただ、上位層にとってはむしろ悪いですね。詳細なデータは生徒には開示されませんが、重複合格を考えれば上位30位/200人ぐらいじゃないとGMARCHへ行くことは難しいなんて噂もあります。そこまででなくとも、上位になれなければ学力の高い大学へ行くのは難しいと思います。
  そして多くの生徒は塾に通っていることも特筆されます。上位大学に塾は必須のようです。ただ下位層への指導が手厚いのに補習塾に行く生徒が多いのは謎です。
  なお、中高一貫教育は行われていません。
  
  ちなみにこれは高校入試の話ですが、合格者出身中学を開示しているトップ高校の資料を見ると、宝仙出身の生徒が結構ちらちらいます。専門の指導はしてはいけないことになっていますが、内申的には取りやすく、中学のリベンジをする生徒も一定数います。
• 施設
  全体的にきれいです。ひとつ、築90年以上の校舎がありますが、そこまで汚く見えません。少しずつきれいになっていて、最近は講堂の椅子が新しくなったり、電灯が全館LEDになったりしました。
  
  ただ校舎連接部の構造が耐震じゃない？うわさが出たり、火災でも放送機器が鳴らない教室があったり、何よりも防災訓練が年に一度ないこともあったり、生徒の安全面への配慮は甘いような気がします。
• 治安/アクセス
  駅からは歩いて5分ほど、中野坂上駅なのですごくアクセスはいいです。両方人身事故が起こりにくい路線ですしね。
  治安については特に聞いたことがありません。
• 制服
  今の制服は目立たずださくもない、いい制服だと思います。
  制服変更の話が出たにもかかわらず、変更のめどとなっていた昨年度には変更が行われず、コロナで話題が冬眠してしまったようです。
  
  ただですね、女子制服の扱いはいかがなものかと思いますよ。LGBTQへの配慮といってスラックスを導入したにもかかわらず、後輩によるとなんと今年の入学式ではスラックス禁止という暴挙に出たようです。女子ネクタイも正装扱いではないようですし、ほんとうにLGBTQへの配慮をしているとは思えません。ただ見栄をはっているだけだと思います。
  

学校に関する情報

• 生徒はどのような人が多いか
  帰国子女多いですね。英語ぺらっぺらの友達ができ、今でも仲良くいろいろ教えてもらってます。
  一方で一般生徒はもうほんとに多種多様ですね。自分に合う友達は絶対できると思います。

入試に関する情報

• 志望動機
  都立中の併願として受験したところ、特待をいただき、明るい印象が自分に合うように感じたから。受験失敗組が切磋琢磨していると考えたから。
  後者については実際はそうではありませんでしたね。

進路に関する情報

• 進学先
  都立の進学指導重点校へ高校受験し、進学しました。
• 進学先を選んだ理由
  この学校に将来性を感じ得なかったため。
  周りの雰囲気というのは学力の大きな要因であって、今のままだと自分は堕落してしまうと感じたので、自分に合ったレベルの人たちと一緒に、そして自由に学びたいと思い高校受験を選択しました。