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獨協中学校 インタビュー
学問、そして国際交流や社会貢献。日々、挑戦を重ねながら、社会の優等生へと主体的に成長する6年間学校長 坂東 広明先生/高校2年 内藤 理夫さん/高校1年 小櫃 景さん/中学3年 鈴木隆生さん
【坂東先生】本校は明治期に獨逸学協会学校として創設され、ドイツの学問や制度に学ぶことを目的とした中等・高等教育機関として出発しました。創立当初は多くのドイツ人教師を招き、ドイツ語による法学教育を行うなど、国際的な学びの場として発展しました。グローバルな視点での学びは、まさに創立当初からの伝統といえます。
戦後には厳しい時期もありましたが、13代校長・天野貞祐先生のもとで新たな教育理念が確立されました。天野先生が掲げた「学問を通じての人間形成」という理念は、現在も本校の教育を貫く中心的な柱です。先生は「社会の優等生を育てる」という言葉も残しています。ここでいう優等生とは、成績の優劣ではなく、誰かのために自らの力を尽くそうとする正しい心構えと、物事の是非を見極める知性を備えた人間のことです。いかに成績が優れていても、社会に役立つ人間になるとは限りません。逆に、立派な心構えがあっても、知性が伴わなければ誤りを生むこともあります。
「知性に照らされた善意志と豊かな情操を持つ上品な人間の育成」。これが本校の揺るがない教育目標です。現在、生徒たちは、勉学はもちろん、国際交流、社会貢献、環境保全など多様な活動に積極的に取り組んでいます。これらはまさに本校の理念の実践であり、こうした日々の活動を通して、「社会の優等生」へと成長する学びを重ねています。
【内藤さん】本校はドイツ政府が推進する「学校――未来をひらくパートナー(PASCH)」の提携校の一つです。ドイツ語の授業を選択するとPASCHの活動に参加することができ、僕はドイツ大使館とポルシェの企業訪問、全国で6校あるPASCH提携校の交流会などに参加しました。大使館では一等書記官の方とドイツ語で話すことができ、趣味の話から円安についてといった高度なテーマまで会話が飛び交い、とても刺激を受けました。実は今夏、PASCHの選考に通ってドイツに20日間留学できることになり、とても楽しみにしています。その他、中3の時はイギリスコッツウォルズ研修にも参加しました。僕は将来、医師を目指しているので、できる限り多くの言語を習得し、様々な国の患者さんに向き合いたいと思っています。
【小櫃さん】本校には毎年6月に、ドイツのエコレアインターナショナルスクールから留学生達が来校し、日本にいながら国際交流のできる貴重な機会になっています。昨年、今年と、僕の家でホームステイを受け入れました。まだ中3だった昨年は緊張でうまく話せませんでしたが、2度目の今年は、自分から積極的に話しかけるようにしました。こちらが明るく接すると、相手も安心して日本滞在を楽しんでくれます。日常生活で文化の違いを知ることもでき、とても良い経験になりました。
【鈴木さん】本校では中学3年から選択制でドイツ語の授業を受けることができます。僕は来年、高1からドイツ語の勉強を始める予定です。中学生の間は英語やその他の科目を頑張って基礎を固めたいと思ったからです。こうして自由に選択できるのも獨協の良さでしょう。そして、せっかく獨協に入ったからには、ドイツ語を学んでPASCHの活動にも参加したいと思っています。
【鈴木さん】僕は中学の生徒会長をしているのですが、生徒会でもボランティアに積極的に参加しています。これまでに学校の所属する町会が近隣の小学校で行ったお茶会や、文京区のお祭りイベントなどに参加しました。お茶会では同じ区内にある文京学院大学女子中学高等学校の生徒がたてたお茶を獨協の生徒が運んだり、お祭りでは、子供たちが楽しむためのゲームの運営をしたりしました。こうした活動を通して、多くの年代の方と触れ合えること、また感謝されることの嬉しさを実感しました。
【小櫃さん】僕も生徒会で同じお茶会に参加しました。自分が率先して動くことで物事がうまく回ったり、感謝されたりすることにやりがいを感じます。近くに椿山荘があるためお茶会には外国人観光客も訪れたのですが、英語で案内することができたのも嬉しい経験でした。人の役に立つためには様々な方法があり、日々の学習も必ず生きるのだと感じました。
【内藤さん】高1の時、学外のプログラムでカンボジアに行きました。その時は、単に海外に行きたいという動機でしたが、そこで小学校建設のボランティアを通して地元の子供と触れ合い、誰かのために動く意義を感じました。その後、この学校でも様々なボランティア活動の募集があることを知り、積極的に参加するようになりました。生徒会の他、ボランティア同好会にも所属しています。活動を通して感謝の気持ちを受け取れることが本当に嬉しく、自分にできることをもっとしたいと思います。また、人が何に困っているのか、世の中で何が必要とされているのかを考える習慣も身についたように思います。
【鈴木さん】高大連携授業で中1の時から獨協医科大学の医学講座に参加しています。一度、脳外科の先生の授業を受け、特別に手術を見せてもらったことがあり、それをきっかけに医学に興味がわき、将来は医師になりたいと思うようになりました。獨協に入学しなければ出会わなかった道だと思います。高大連携や、医学にも重要なドイツ語教育など、獨協ならではの環境を生かし、精一杯取り組んでいきたいです。
【内藤さん】僕も、小さい頃から医師を目指しています。学校でのボランティアなどを経験し、医学を通じて人の役に立ちたいという気持ちが強くなりました。今は学外活動として、学生医療連盟を立ち上げて活動しています。今後、献血の啓発活動やAEDの講習会、病気の勉強会などを考えています。
【小櫃さん】僕は将来、アメリカの大学に進学したいと思っています。陸上部に所属しているのですが、その活動の中でスポーツ医学に興味が湧き、その最先端を学びたいからです。アリゾナ州立大学に入学した先輩がいるのですが、その姿を見て勇気をもらいました。獨協は語学教育に定評があり、海外研修制度も多く、日本でも留学生とのふれあいを通して異文化を学ぶことができます。日本だけでなく世界を見据え、誰も走ったことのない道を走りたい。そのために必要な力をここでしっかり蓄えたいと思います。
【小櫃さん】僕がこの学校でもっとも魅力を感じるのは、部活動の多さです。運動系・文化系合わせて36もの部活があり、兼部も自由です。僕は生徒会、陸上部、化学部、理工学研究部の4つに所属しています。それぞれの活動のバランスは自分で決めることができ、大会や文化祭などの時期によって力の入れ具合を調整しています。陸上部での練習も文化部での研究も、自分で考えることが大切です。部活動を通して、挑戦する力や自分なりの方法を考える力を養えるのではないかと思います。
【鈴木さん】第一のお勧めは図書館です。8万冊を超える蔵書があり、東京でも有数の充実ぶりで、僕の入学動機の一つです。自習もできるのでテスト前にもよく使いますし、専門書も充実しているので、部活に役立ちそうな野球関連の本や、医学関連の本をよく読んでいます。次に校則です。他校に比べ、校則に縛られることが少ないように感じます。制服も夏はワイシャツとポロシャツが選べますし、鞄は自由、靴も運動靴でもOKです。こうした自由さは、獨協の生徒が先生に信頼されているからこそ。ルールで縛るのではなく、自分で考えて行動しなさいという風土が根付いています。さらに男子校ならではの伸びやかな雰囲気も大きな特徴です。異性の目を気にせず本音で話ができ、今後長く続く友人関係を作れるのではないかと思います。
【内藤さん】僕が思う最大の魅力は、先生の生徒への接し方です。僕自身、今は生徒会や国内外の研修への参加、学外団体の創設など様々な活動をしていますが、中学入学当初はとても人見知りで、初対面の人とは話もできないほどでした。そんな時、担任の先生が何度も相談にのってくれて、「小学校の頃の自分なんて中学まで持ってこなくていい。生まれ変わっていいんだ」と背中を押してくれたのです。この先生には今でも折に触れて相談に行きますし、他の先生方も生徒一人ひとりをしっかり見てくれ、とても相談しやすい雰囲気です。先生と生徒が強い信頼関係で結ばれた学校ですので、安心して入学してほしいと思います。

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