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明星中学校 インタビュー
真のキャリア教育、グローバル教育が充実明星中学校・高等学校 井上一紀校長
私の社会人のキャリアは、一般企業、橋梁メーカーでの営業職がスタートです。本校の近くでいえば、日野市でもいくつか橋を架けているんですよ。そこで4年ほど勤務したのち、学生時代から志していた教師になることを決意しました。ちょうど渋谷教育学園幕張高等学校が開校するときで、その立ち上げ以来40年以上、そちらに勤務してきました。新設校が東大やアメリカのIvy Leagueなどトップレベルの大学に多数の進学者を輩出する学校になるまで、その成長スピードの速さを体験し、ひとつの学年の生徒たちの成長が次の学年につながっていくという、学校のダイナミズムを実感しました。
また、この40余年のうち1991年からの13年間は、渋谷幕張シンガポール校(2002年から早稲田大学の係属校になり、早稲田渋谷シンガポール校に名称変更)の立ち上げから成長に携わってきました。こちらの学校も早稲田大学への内部推薦をはじめ、難関大学へ多くの卒業生を送り出しています。
中学・高等学校にとって、卒業生がその後どのような道に行くのか、いわゆる「出口」までしっかりと導くことがとても大切です。最終的にはどのような人生を送るかというところまでが出口だと言えますが、その最初である進学先はやはりとても重要です。そこで納得のいく結果を出すことが将来につながるんだという意識を学生たちにも持ってもらい、本校での学びを充実したものにしてほしいと思っています。
これから本校は様々な学校改革に乗り出していきますが、常に考えているのは、生徒ひとりひとりがどのような道を目指し、そのために何が必要なのかということです。そこに寄り添う改革を行っていきます。
そうした意味でもっとも有効なのは、先輩たちの声を聞くことです。本校を卒業し、難関大学に合格した先輩が実際に入学してどう思ったのか、また大学卒業後、社会でどんな活躍をしているのか。1年前の卒業生、10年前、20年前と様々な年代の卒業生たちの声が、大いに参考になります。同じ学校の卒業生の言葉は、不思議と生徒たちの心にストレートに響くのです。
幸い、本校には100年を超える歴史があります。在校生が卒業生の話を聞く機会を設けることでその歴史をつなぎ、これから卒業する生徒が今度は後輩にアドバイスをする。生徒同士のよい循環を生み出していきたいと思います。同時に、難関大学に合格するためのセミナーを開き、大学見学などのアクティビティを行うなどして、様々な側面から生徒のモチベーションを高めていきます。
出口の話が続きましたが、学校生活は受験の準備をするだけのものではありませんし、学力だけが生徒の能力でもありません。スポーツや部活動に真剣に取り組むことも重要な能力です。そうした個々の生徒の持つ多様な力を伸ばすことも重視し、進学実績を伸ばすことと両立させていきたいと考えています。
中3~高2生までの希望者が参加できるセブ島でのサマースクールや、アメリカでの海外研修「ボストンリーダーシッププログラム」、高校2年次の海外研修など、多様なプログラムが用意されています。海外留学も、夏期や冬期休暇を利用したもの、単位互換で行われる1学期間、あるいは1年間の留学など、様々な形式で行うことが可能です。
こうした従来のプログラムに加え、現在は上海やジョージアの学校とも交流を始めています。さらにシンガポールの南洋理工大学で開催される「Global Link」などの課題研究・探究の世界大会への出場の支援も行っています。オンラインもうまく利用しながら、今後も生徒が参加しやすい多様なプログラムを提供していきたいと考えています。
これらのプログラムの充実の背景には、体験から学ぶことを重視する本校の伝統も大きく影響しています。生徒にも支援する教員にも「まずはやってみよう」「やってみれば何か感じることがあるはず」という風土があるのです。グローバル教育の根幹は、知らない世界に一歩踏み出す勇気です。グローバル教育を掲げる学校は多いのですが、単なる語学教育を超え、体験的学習を通して国際的な感覚を身につけることのできる真のグローバル教育は、本校の誇れるもののひとつです。
これからの生徒は、価値観の多様化、AI技術の発達、気候変動など、予測不可能と言われる現代社会を生きていかなければなりません。このような時代には、変化を恐れず主体的に社会と関わる能力が求められます。
知的好奇心や真面目に努力する姿勢、また自分で考えて社会を変えていこうとするモチベーションは、言葉で簡単に教えられるものではありません。環境から自然と学び取るものであり、本校にはその伝統があるのです。これは将来にわたって自らを主体的に成長させる力となることでしょう。
まず、中学2コース、高校3コースの編成は、2026年度より中学1コース、高校2コースに順次集約していきます(※高校が2コース制になるのは2029年度入学生から)。これはコースを減らしてシンプルにする分、各コース内での多様性への対応力を増強し、生徒ひとりひとりの選択の幅を広げるという趣旨ですので、現在の高校の3コース制においても、個々への対応をより充実させていく方針です。
またこれらのコースとは少し異なる位置づけで、2026年度より「明星Institution中等教育部」を新設します。こちらは6年間の一貫教育を通じて高度の進学カリキュラムとグローバル教育、キャリア教育を推進します。名称は私が長く交流してきたシンガポールの名門校「ラッフルズ・インスティテューション」に由来するもので、同校はイギリスのオックスフォードやケンブリッジ、またアメリカのアイビー・リーグなど世界の名門大学への入学者を多数輩出しています。多文化共生と世界に貢献する人材の育成を実践する海外の先進校の仕組みを取り入れ、次世代リーダーの輩出に取り組んでいきます。
このように本校では、今、世界で求められる人材の育成を広い視野のもとに行っていきたいと考えています。
それには学力だけでない、人間力が必要になってきます。人間力は従来、知的能力、コミュニケーション能力、自己制御力という3つの要素から成り立つと考えられてきました。しかし、この3つだけでは、実社会の壁を乗り越えるために十分とはいえません。それらに加えて「第4の人間力」が必要だと私は考えています。
世の中には自分の力だけでは解決できないこともたくさんあります。そんなとき、どうしたらいいでしょうか。もっとも大切なのは人に助けてもらうことではないでしょうか。壁の前で踏みとどまる心の強さや、自分の限界を知りながらも挑戦し続ける精神力、そして誰かに助けてもらえる自分になること。こうした第4の人間力は、日々の積み重ねから醸成されます。自分自身と向き合い、小さな一歩を確実に進む。そんな高校生活を過ごした先には、予想を超えて成長を遂げた自分の姿があることでしょう。
充実した施設と豊かな自然環境、誇るべき伝統、そして先進性を取り入れた改革。本校は多様な側面から皆さんの成長を後押しします。
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