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城北埼玉中学校 インタビュー
中高一貫男子校・ユネスコスクール・NIE実践指定校主幹教諭 林克明先生、中学1年学年主任 清水紀和先生
【清水】 例年以上に楽しく学校生活を送れているような気がします。
【林】 クラスサイズを変えたことも関係しているのでしょうか。
【清水】 そうですね。今年から1クラス定員が30名に変更になり、今年の入学生100名を4クラスに分け、1クラス25名としたので、教員の目が格段に届きやすくなりました。一人ひとりにたくさん声を掛けてあげられます。自分を見てもらえていると感じて、安心できているんじゃないでしょうか。
【林】 安心して生活するには、対教員だけでなく、生徒間の人間関係も大切です。その点に力を入れて、生徒たちに伝えているそうですね。
【清水】 「よき人間関係と安心・安全な環境を作ろう」と繰り返し伝えています。
【林】 始業式で校長先生が、「ハーバード成人発達研究」について話をしました。80年以上をかけた大調査の結論は「良好な人間関係こそが私たちを最も幸せにする」ということでした。例年以上に、教員も生徒も「よき人間関係」を意識していますね。
【清水】 1年生に対しても、入学直後から繰り返し伝えたので、意識の中にかなり浸透しています。
【林】 クラス編成方法を変えたことも学年の良い雰囲気に関係しているのでしょう。入試成績上位者で1クラスを作る形ではなく、学力的にフラットなクラス編成にしましたよね。
【清水】 間違った優越感や劣等感を持ちにくいと思います。成績は他人と自分を比べるためのものではなく、過去と今の自分を比べるもので、それを未来の成長につなげようと伝えています。
【林】 大切なことですね。生徒一人一人成長のスピードは違うので、1回の成績だけで他の生徒と比べるのはあまり重要ではないんですよね。成績だけで他の人と比べられないということも1年生の安心感につながっているんでしょうね。我々教員は「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念を肝に銘じておきたいですね。
【清水】 その通りだと思います。
【清水】 ESD、つまりEducation for Sustainable Developmentですね。
【林】 そう、「持続可能な社会実現のための教育」の場にならなくてはいけないんです。
ユネスコスクールとして、特にSDGsの目標4(教育)に関連して、以下の3つのテーマに重点的に取り組むために、ここ数年、中学での様々な活動を計画し実践しています。
(1) 地球市民および平和と非暴力の文化
(2) 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
(3) 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
【清水】 中学1年生の学年テーマは、(1) 地球市民および平和と非暴力の文化です。それで、人権というテーマを総合的な学習の時間で扱ったりしています。もちろん、先ほども述べたように、どうしたら一番身近にいるクラスメートと平和で安心できる関係を築けるかってことをいろんな場面で考えるように促しています。
2年生の学年テーマは、(2) 持続可能な開発および持続可能なライフスタイルですよね。どのような活動をしていますか?
【林】 2年生の一番大きな行事は、7月終わりに行く尾瀬での林間学校です。環境保護・保全という観点で行っています。事前学習の始まりは5月です。5月22日が国連によって定められた「国際生物多様性の日」なので、そこから話を始めます。十分事前学習を行ってから、現地に行き、帰って来てからは、「尾瀬の美しさをどうやって未来に残すか」というテーマでプレゼンテーションができたらと考えています。
【林】 そうです。文化の多様性・地域の文化・文化遺産という分野に注目させています。話の始まりは、2年生と同じで、「国際生物多様性の日」です。「地球は多様な生物で彩られているから美しい」ということから、「いろんな文化があることはすばらしい」ということにつなげ、「地方都市の魅力に触れる」というメインテーマで修学旅行に行きます。
【清水】 今年から行き先や形が大きく変わるんですよね。
【林】 そうなんです。名称も「スタディツアー」に変えました。行き先は北陸方面になります。学年全員で観光地を巡るような形ではなく、その地方の歴史・文化・産業に触れるために、体験をしたり、現地の方のお話を聞いたりする機会をたくさん作りました。4日間のうちの3日間は1日ごとに3コースを用意しています。
事前学習を十分にした上で、各自で行きたいコースを主体的に選んでもらいます。事前学習の1回目も工夫をして、「皆さんは、県の職員です。県への移住者を増やすために、県の魅力を紹介しましょう。」という設定で始めました。生徒は、自分が今まで行ったことのない地方に、様々な伝統文化や産業が存在していることを、驚きながら知っていきます。そして現地を訪れ、そこの人のお話を聞く。
【清水】 生徒の視野がどんどん広がっていきますね。
【清水】 そうですね。教室の全員が新聞を開いて読んでるってなかなか中学校では見られない光景ですよね。
【林】 昼休みに図書館に来て、新聞を読んで、一つ記事を選んで、クラスで発表するというのは、生徒たちが社会や世界に目を向けていくのに良い活動ですよ。昨年も中学生全員が、日本新聞協会が主催する「一緒に読もう!新聞コンクール」に応募して、優秀学校賞にも選ばれましたね。ここ数年の新聞を使った学びが評価されて、今年は「NIE実践指定校」にも認定されました。
【清水】 「社会課題を自ら見つけ、解決を探る」という探究的な学びにつながっていきますね。
【林】 本校で学んだ生徒たちが、卒業してから、世の中で活躍していく姿を見るのが楽しみですね。
【清水】おっしゃる通りです。
ビブリオバトル、合唱祭
〈スタディトリップ〉
・中1:福岡河岸記念館見学、川越見学
・中2:鎌倉散策、角川武蔵野ミュージアム見学
・中3:東京地方裁判所裁判傍聴、国立ハンセン病資料館、JICA地球ひろば見学
※年度によって変更有り
〈JS Program〉
・JAXA見学
・埼玉弁護士会の全面協力で行われる「最強交渉術」
・防災体験(地震体験、 防風体験、 消火体験、煙体験)
※希望者対象

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