公立よりも満足度の低い学校です。：新渡戸文化小学校（東京都中野区）の口コミ

保護者 / 2020年入学

公立よりも満足度の低い学校です。

2022年10月投稿

• 
• 1.0

[方針・理念 1｜ 授業 2｜ 先生 2｜ 施設・セキュリティ 2｜ アクセス・立地 -｜ 保護者関係(PTA) 2｜ イベント 2]

• 総合評価
  上の子を新渡戸に入れたが、親として不満が多く、当時子供もあまり学校が楽しくなさそうだったので、下の子は本人の希望も聞いて地元の公立に入学させた。両方通わせてみて、公立と比較した結果、公立の方がはるかに満足度が高く子供も楽しそうである。
  
  伝統校であるが、近年のコンセプトの変更や教員のほとんどが入れ替わっている状況から、創立１０年以内の新設校と考えた方がよい。SDGsなど目新しいものに飛びつく一方で、いつの間にかなくなっているものもあり、筋の通った教育方針が存在しない。また、新渡戸が学校の特色として自慢していることでも、公立で同じようなことをやっていることも少なくない。
  
  全体でこども園から短大まであるが、こども園から小学校に上がる子が約４割、小学校から中学校に上がる子が約２割と言われており、この内部進学率の低さが、保護者の新渡戸に対する評価だと思っている。
• 方針・理念
  通知表はABCの３段階評価だが、A・Cはめったに付かずほぼBのみ。運動会も順位をつけず、競争を極力排除している。
  
  手のかからない子・学校の言うことをよく聞く子を暗に求めている。一度目をつけられると、ささいなことでもすぐに親を学校へ呼び出し、親が学校に来て面倒を見ることを求めたり、アフタースクールを利用停止にしたりする。逆に個性的な子、何か光るものを持っている子の長所を見つけて伸ばす力はない。
  
  アフタースクールの存在などで共働き家庭に優しいというイメージを持つかもしれないが、公立と比べるとPTAの任意参加ぐらいしか良い点はなく（公立も６年間で１度だけでさほど負担ではない）、逆に日々の学校の準備は公立より多く、家庭によっては頻繁な学校への呼び出しがあるなど、保護者の負担も少ないわけではなく、イメージどおりではない。
  
  2021年度に校内でのある慣習を見直そうという声が児童から挙がり、６年生を中心に児童や保護者からアンケートを取って内容をまとめ、６年生の代表が校長と話をした結果が「来年へ先送り」。「子供達が自ら内容を考えました」とイベントでよく言っているが、この出来事こそがこの学校の本質だと思う。
  
• 授業
  公立と比較して、進度は遅く、宿題は少なく、長期休暇は長いので不安が残る。
  オンライン授業を早い時点で導入したことが自慢だが、授業の進め方や見せ方の上手さという点では、とっくに公立に追い抜かれている。
  
  中学受験対応はしていないので、自力で頑張るしかない。時々難関中学に合格する子もいるが、学校とは無関係であり、その子が頑張った成果である。
• 先生
  近年のコンセプト変更と前後して、校長以下ほとんどの先生が入れ替わっており、１０年以上新渡戸に在籍している方はほとんどいないと思われる。授業を受け持つ先生方も教員経験の浅い若い方が多く、悪い人たちではないのだが、授業参観やオンライン授業の様子を見る限りでは、公立の先生方と比べてかなりの差があり、教え方にはあまり期待できない（若手を指導できる先生もいなさそう）。
  
  最近でも１年の間に１～２割の先生が退職することもあり、教員の数に余裕がない。年度途中に担任が退職・病休になってもその補充がなかなかできず、それまでの間そのクラスはずっとプリント学習が続くことになる。
• 施設・セキュリティ
  基本的な設備は公立と大差ない。
  VIVISTOPなど新しい設備もあるが、話題性を狙っただけで、まだ学校側が使いこなせている感じがしない。
  
  グラウンドも公立並みの広さだが、小中高で共有のため外遊びをしたくてもほとんど中庭しか使えず、特に体を動かして遊びたい子供達には不満の様子。
  
  冬はコロナ対策ということで教室の暖房を入れずに窓を開けているので、半袖半ズボンの体操着で１日を過ごす児童達が寒そうにしている。
• 保護者関係(PTA)
  この１年程度の間に、
  ・毎朝児童の体温を決められた時間までにアプリに登録することになっているが、６割ぐらいしかできていない
  といった内容の手紙が学校から来ており、私立だからと言って質のいい保護者ばかりではなさそうである。
• イベント
  公立と比較して、全体的にぬるい。特に学園祭の発表・展示物の出来や気合の入りようが全然違う。公立のイベントを見た後に新渡戸を見ると、何となくやらされている感が漂っているように思った。
  
  コロナ禍でイベントが大分亡くなったものの、２０２２年からいろいろ再開を始めたが、この夏には残念ながら失敗に終わったイベントもあり、完全再開への道はまだのようである。

小学校について

• 制服の有無
  あり
• 給食の有無
  あり

入学について

• 試験の有無
  あり
• 試験内容
  2021年入学から学力・運動能力等を測るテスト中心の１回目・２回目に加えて、テストのない１２月中旬実施の３回目「すきなこと入試」が始まった。説明会では１回目で入学定員のほとんど合格を出し、２回目・３回目は若干名と言っているが、２０２１年の入学者は約半数が「すきなこと入試」の合格者と聞いており、第１志望の少なさがうかがえる。
  転編入試験も毎年あるので、その気になればいつでも入れる学校かもしれない。