明星学園小学校

明星学園は、成城小学校から派生した、成城学園、玉川学園、和光、トモエと同じ個性尊重の教育方針です。

今注目の探求学習やＳＴＥＡＭ教育(スティーム)にも相性が良いですが、アナログで体験重視のため、デジタル系には弱いかもしれません。プログラミング系は皆さん習い事で補っていると思います。

学年に2クラスなので、保護者も児童も、クラス替えを通して学年のほぼ全員と知り合えます。先生方も生徒に目が行き届いていて、それぞれの児童の特徴を知ってくれているように感じます。1クラス36名までで、空きがあれば編入もあります。そもそも1年生の段階で36名満員まで入れていることがないように思います。

子どもたちは皆生き生きとしていて、男女の仲も良く、健全で純粋に育っているように感じます。夏休みの作品展や、学習発表会を見ていると、中高学年になるにつれて、個性や得意分野、好きなことを思う存分発揮し、それを認め合っているようです。

近年、明星学園の教育を体現していた大ベテラン先生方の殆どが年齢の関係でお辞めになってしまい、若い先生が増えてきました。明星学園出身の先生が多いです。多少の相性はあるでしょうが、良い先生ばかりです。

私立なので、公立の学習指導要領通りではありません。明星ならではのやり方やプリントを使って学習していきますので、一般的な習い方とは違います。そのため、暗記や反復学習(中学受験や公文式)とは相性が悪いと言われています。

しかし今後必要とされている非認知能力(社会情動的スキル)を育てることが出来ます。個性の芽をつぶすことなく児童同士も認め合う文化があることで、芸術や音楽表現にも良い影響があるようです。

低学年のうちは学校も勉強も楽しいというワクワク感を伸ばしつつ、他者との協力や、自分だけでなく他者の自由も認めること、他者の自由を奪わないこと、のびのび意見を言えること、自信を日々の生活で学んだように感じます。その後はこのベースを基に、自分で問いを立てる力、考える力、発表表現する力、探求(探究)心が育ちます。答えのない問題にみんなで話し合う力や、批判的思考力、コミュ力、問題解決力、創造性、独自性に良い影響があると思います。が、もちろんご家庭によります。

グローバル化の中、多様性を上手く受容でき、海外で輝けるのは明星学園のような学校で育った子たちだと思います。

少人数のため、教師は生徒の細かな行動や趣向まで把握しています。授業は双方向で思考の幅を広げる訓練がすべての教科で実践されています。とにかく子供は毎日が楽しく安心して過ごせる最高の学校です。

自分で考えて自分で行動できる、そして他者との違い認めあう風土があります。その人らしさを大切にするそんな方針・理念です。