自由、自主性の尊重、縦割り保育：冨士見幼稚園（神奈川県横浜市港北区）の口コミ

保護者 / 2019年入学

自由、自主性の尊重、縦割り保育

2022年04月投稿

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• 5.0

[方針・理念 5｜ 先生 5｜ 保育・教育内容 5｜ 施設・セキュリティ 4｜ アクセス・立地 5]

• 総合評価
  子どもの性格にもよるのでしょうか、うちの子どもは３年間とても楽しんで通っていました。病気で休まなければならない際に、主治医に対して「絶対に幼稚園に行く」と譲らず、主治医が困り果てたということがあるくらい、好きでした。
• 方針・理念
  大変満足のいく３年間の教育に感謝をする意味で書きこんでいます。園の教育方針、理念は、子どもの自由や自主性を尊重するものであり、こうした観点から子どもの成長を促すために縦割り保育を実施しています。縦割り保育が実施されている幼稚園は希少であり、コロナ対策と相性が悪いため、今後も多くの幼稚園で採用されることはないと思われます。こうした教育理念に興味のある保護者にとっては、非常に貴重な幼稚園です。
  
  子どもの自由や自主性を尊重するということは、子どもへの管理やしつけは自然とゆるいものになります（このサイトの評価でもセキュリティのみやや低い点数になっていますが、こうした理念が反映された保育のため、他の園に比べれば安全管理はやや緩いと感じる人が多いのは事実でしょう）。小学校受験を考えており、子どもにきっちりとしたしつけなどを求める保護者との相性が良いとは言えないと思います。
  
  いずれにせよこうした理念に基づき独創的な保育を行う幼稚園であることから、保護者のニーズとのマッチングが重要になると思います。子どもの自由や自主性を第一に尊重した子育てをしたいと考える親にとっては、非常に良い園だと思います。
• 先生
  小さな園なので教員数もそれほど多くはなく、（若い、20～30代の）教員が平均して年に１～２名ほど入れ替わるような形です。勤続年数の長い先生も多く、こうしたベテランがきちんと支える体制が変わらない限り、安定した保育が続くものと予想されます。
  
  小さな園であり、全ての先生が全ての子どものことを把握しています（縦割り保育を行うためには、そのようにする必要があるのだと思いますが、それはおそらく大変な労力のかかるものだろうとは思います）。
• 保育・教育内容
  保育・教育内容の最も特徴的な点は、縦割り保育です。年少児は年長児の立ち居振る舞いに憧れを持ち、年長児は年少児への関わりを通じて成長していきます。ただし、コロナ以降、縦割りがやりにくい環境が続いています（クラス単位の活動が主の場合、コロナが出ても当該クラスを閉鎖すれば済みますが、縦割りでは全学年に影響が出るためだと思われます）。コロナが落ち着けばやがて解消される問題だとは思いますが、この数年はこうした影響をもろに受け、保育内容を大きく変更せざるを得ない状況が続いています（とはいえ、先生方はその中でできることを頑張って工夫してらっしゃると思いますが）。
  
  また、小学校の勉強の先取りといったことはまったくやらないと言って良いと思います。そうしたものを幼稚園に求める保護者は、別の園を探すべきでしょう（ミスマッチになると思います）。
• 施設・セキュリティ
  上述のことですが、子どもの自主性や自由を尊重するという理念のもとに先生方が子どもに関わっていれば、自然と、他の園に比べて安全性が低いと感じる保護者がいることには不思議はないかと思います。管理や安全性の重視と個人の自由の尊重にはどうしても理念的に相容れない部分もありますので、こうした部分の評価が他の項目に比べてやや低くなることは仕方ないことだろうと思います。
• アクセス・立地
  東横線徒歩２分の立地のため、園バスだけではなく、電車で来るお子さんもちらほらといます。園庭は広くはないため、運動会などは、裏手にある綱島公園で行います。

幼稚園について

• 父母会の内容
  PTAなどで父母の負担が軽い幼稚園ではないと思います。一方で、幼稚園にコミットしようとする父母も多く、ボランティア活動なども盛んです（コロナで規模を縮小せざるを得ない時期が続いていますが）。父母会の内容などについては、他の園と大きく違わないのではないでしょうか。
• イベント
  参加保育が各学期に３日間連続であり、そこで子どもの活動に親が一緒に参加をするというのは、おそらく他ではなかなか見られないイベントだと思います。こうしたイベントに象徴されるように、（少なくともコロナ前は）幼稚園の基本的な態度は親に対して非常にオープンであり、いつでも見学可という特徴がありました（コロナでそれも制限せざるを得ない状況ですが）。
• 保育時間
  延長保育、休日保育は一切ありません。保育時間は平日9～14時（水曜は午前のみ）であり、運営時間は非常に保守的です。共働き家庭はほぼおらず、専業主婦が多いということもあり、そのような家庭が多いという特徴もあります。

入園に関して

• 幼稚園を選んだ理由
  園の教育・保育方針が決め手となりました。こうした方針というのは園の建物の構造そのものにも表れており、例えば、教室ごとの仕切りというものが非常に少ないという特徴があります（普通の幼稚園であれば、クラスごとに部屋は仕切られていますが、冨士見はそういう感じではありません）。