ユートピアのような幼稚園です。：青い鳥幼稚園（千葉県千葉市花見川区）の口コミ

保護者 / 2012年入学

ユートピアのような幼稚園です。

2014年11月投稿

• 
• 5.0

[方針・理念 5｜ 先生 5｜ 保育・教育内容 5｜ 施設・セキュリティ 5｜ アクセス・立地 4]

この口コミは投稿者のお子様が卒園して5年以上経過している情報のため、現在の園の状況とは異なる可能性があります。

• 総合評価
  制服、幼稚園バス、給食。保護者にとって便利なものは一切ない幼稚園です。特徴的なのは、私服なので靴も自由です。ミサトっ子草履を履いているお子さんが大変多いです。幼児期から足指に力をいれる訓練を自然に行うことで、脳の発達に役立っ預けられる。ウソかと思われるかもしれませんが、悪いところが見当たらない幼稚園です。安全に配慮したお約束はいくつかありますが、子どもたちは毎日のびのびと自由に遊んで暮らしています。まるで絵本に出てくる小人たちのようです。ハンディキャップがあるからといって入園を拒否するような幼稚園ではありません。園庭解放に遊びに来て子どもが「ここにする！」と決めることが多いのも特徴の1つです。
• 方針・理念
  幼児の成長の可能性は無限です。いまから知育偏重や技術主義の型にはめてしまってはその可能性は伸びません。豊かな自然やさまざまな人間関係の中で自主性・創造性・社会性を伸ばすことが大切です。当園ではどんな社会情勢になってもたくましく生きていける人生の基盤づくりの教育を目指します。自然と共存する理念のもと、蚊一匹ですら子どもの目の前で殺すようなことはしません。蜂がいても攻撃しなければ刺されることはないと真実を教えます。子どもたちもきちんとそれに従います。春は藤の蜜を吸いに蜂がたくさん飛んできますが、刺された子どもは一人もいません。子どもでも真摯に向き合ってくださる教育方針が随所に感じられる幼稚園です。
• 先生
  どんなに若い先生であってもキレイな言葉を遣います。イメージとしては中川李枝子さんの「いやいやえん」に出てくる先生のようです。「?していらっしゃい。」と品のよい言葉をたくさん使ってくださるので、親は身が引き締まる思いです。感動したのは、「静かにしなさい」「静かにしましょう」など決して命令しないことです。「みんなが静かになったらお祈りを始めます」と言います。この違いがわかりますか？大人の都合で静かにしてほしいというのではなく、静かにすることも子どもたちの自主性に任せているのです。こういった小さなことに気配りしている幼稚園は、なかなかないと思います。
• 保育・教育内容
  お勉強のようなことは一切しません。年長児になるとさまざまな行事を自分たちで話し合って決める作業が始まるので、その話し合いを通して、椅子に座り続けるという練習を自然に身につけます。好きなだけ遊べる幼稚園ですが、上記のような話し合いを行うので、小学校に入って座っていられないお子さんは一人もいません。今日は誰と遊ぼう、何をして遊ぼうと自分で考えなければならず、先生はそのサポートをしてくださいます。これは本当にあった話ですが、折り紙が大好きな女の子がいました。お友達の輪の中に入ることがどうしてもできません。春に入園してもうすぐ夏休みという時期までひたすら折り紙だけする毎日を送っていました。もちろん先生は傍にいてくださいます。折り紙をしながらお友達の様子を観察していたのでしょうね、ある日突然「もう折り紙しない！」といって自分からお友達の輪の中へ飛び込んでいったのです。けっして無理強いすることなく、その子に合わせたペースで進めてくださる。こんな幼稚園はどこにもありません。
• 施設・セキュリティ
  昔ながらの古い園舎です。決して広くはないスペースをパーティションで区切ったり、工夫することを自然に学べます。住宅地の中にある幼稚園なのでご近所と共存しています。不審者が歩いていたらものすごく目立ちますから、そのような危険はまったくありません。
• アクセス・立地
  駅からも近いのですが、バスが近くを通らないので少し不便に感じる部分はあります。通学手段は自転車と徒歩、自動車、京成線の順に多いです。雨の日もレインコートを着て通園する親子もいらっしゃいます。

幼稚園について

• 父母会の内容
  園主催の懇談会、保護者会主催の懇談会などがありますが、ただの雑談です。どこかのレストランを予約して、質問ボックスを作って、景品を用意して…といった煩雑な作業は一切ありません。
• イベント
  春の遠足、納涼会、一泊保育（年長児のみ）、運動会、礼拝、収穫祭、クリスマス礼拝、秋の遠足、卒業遠足などがあります。とくに運動会は、一番小さいお子さんの体力を配慮して午前中に終わります。夏休みを返上してダンスの練習をすることもありませんし、行事のために日常の大切な時間を犠牲にしないという教育方針です。

入園に関して

• 幼稚園を選んだ理由
  モンテッソーリやシュタイナーの幼稚園を希望していましたが、近くになかったためです。しかしモンテッソーリやシュタイナーといっても牛乳を飲ませたり給食を食べさせたりするところもあるので、結果として青い鳥に通えたのはご縁だったのだと感じております。