子どもの自主性を伸ばす教育意識の高さ：太陽第二幼稚園（神奈川県川崎市中原区）の口コミ

保護者 / 2014年入学

子どもの自主性を伸ばす教育意識の高さ

2016年11月投稿

• 
• 5.0

[方針・理念 5｜ 先生 5｜ 保育・教育内容 3｜ 施設・セキュリティ 1｜ アクセス・立地 4]

この口コミは投稿者のお子様が卒園して5年以上経過している情報のため、現在の園の状況とは異なる可能性があります。

• 総合評価
  1学年2クラスの少人数制。子どもに起こることほぼすべてに目が行き届く規模です。外遊びが多く、子どもたちは毎日楽しそうにのびのびと過ごしています。活発な子も内気な子も尊重され、物怖じせず考えたことを自由に発言する土壌が園全体にあります。「みんなで話し合うこと」「協力すること」「自分の意見を発言すること」が大切にされているため、子どもたちは日常のさまざまな場面で積極的です。職員室に遊びにいっても、園内を走っても、やりたくないことに参加しなくとも、プールに入らずとも、子どもたちは決して怒られません。リレーを走る順番や遠足の行き先はクラスで話し合って決めます。どうやったらうまくいくか、いちいちみんなで考えます。知恵を絞ります。話し合います。全員で会議をして決め、みんなで取り組む。そこまで子どもたちと丁寧に向き合ってくれる先生方に頭が下がります。3歳から6歳という多感な時期にこの環境が与えられることは、子どもにとってその後の性格や生き方を決めるベースになるのではないかと感じます。
• 方針・理念
  先生たちはみな「教育者」であるという自覚のもとに、ブレません。こんなに自由な園風なのに、ひとつひとつに高い意識と理由があり、『教師』『教育』『教育時間』を感じさせる雰囲気があるので安心できるのだと思います。先生たちの服装は普段は園指定のシャツやトレーナー、保護者会は正装などできちんと統一され、覇気のないだらけた姿をみることもありません。
  
  そして良い意味で「子どもだまし」をしない園です。小さいうちから本物に触れる機会を設けて、五感を育ててくれます。イベントは常に本気です。本気はやはりおもしろく、親も教師も子どもも一生懸命です。
• 先生
  先生たちはひとりひとりを本当によく見ています。ケンカひとつとっても、子どもの話す子どもっぽいこだわりや勝手な理由をないがしろにせず、丁寧に拾って考えてくれ、びっくりするほど細やかな対処をしてくれます。たとえば子ども同士の仲間外れやケンカに「だめよ、仲良くしなさい」とひと言で片付けません。子どもたちには子どもたちの社会があって、人間関係があることを尊重したうえで対処してくれます。あれだけ子どもの世界を大切にしてもらえると子どもは満足だろうけど、先生はさぞかし大変だろうと思います。でも、そこがこの園の良いところです。
  
  少人数のため、学年クラス関係なく先生方はすべての子どもたちの名前を覚え、担任をもたないフリーの先生も、日々の様子をよく把握してくれて話してくれます。やめた先生もよく遊びに来るという和やかな雰囲気です。
• 保育・教育内容
  日々の教育は基本的には自由遊び・外遊び中心です。遊具は裸足で遊びます。元気な子は毎日どろんこになりますし、すぐにズボンが破れます。勉強やしつけ、集団行動などを期待される方には向かない園です。ひらがな、数字もやりません。自然学習や生き物を育てることを大切にします。工作と絵画は少なめなので、増やして欲しい。園オリジナルの歌が多いのがたまにキズで、古典的な歌をもう少し教えて欲しいと感じます。体操は専任の先生がいるほか、バディスポーツ、英語やピアノなどの習い事も園にあります。
• 施設・セキュリティ
  今年からお迎え時にネームホルダーの着用が義務付けられました。防犯カメラはありません。教育時間中の門は施錠され、登降園時は必ず先生が門番についておられます。が、園庭の柵は低く、誰でも乗り越えられるのでセキュリティはないに等しい。万が一不審者の侵入があれば、安全は守られないと感じます。「開放的な園」の方針とは遠くなりますが、このご時世なので、親としてその点は強く改善を望みます。
  
  こじんまりとした開放的な雰囲気ですが、園舎・園庭も広くはありません。トイレなど古くなった部分も含めて施設面は今後改修を検討してほしいと感じます。
• アクセス・立地
  武蔵中原駅から徒歩5分程度と近く、閑静な住宅街のなかにあります。駅が近いと父、祖父母等、誰かにお迎えを代わってもらうときに頼みやすい利点があります。園に面する道路は狭いので、お迎えが集中すると自転車が止められないほど。武蔵小杉のタワーから通園する人も多く、バスのルートも6本と充実しています。園とバスの通園は半々くらいというところです。

幼稚園について

• 父母会の内容
  月1回の保護者会（クラス別、学年別）、ヨガやアレルギー食事教室など独自の催しもの、太陽名物のマルシェ＆ママカフェが年に3回、母親参観2回、父親土曜参観が2回（パパがお弁当を作る）、親子コンサート等とにかく多数のイベントがあります。発表会の衣装も母が作ります。遠足やクッキングにも毎回数名が参加します。コーラスは90名が集まります。在園児パパが所属して活躍するたいようメンズクラブもあり、スポーツデーでは100人近くのパパが踊ります。
  
  忙しい月は平均で週2、3くらいで親参加のイベントがあります。そして、みんなちゃんと来ます。おそろしいほど親参加の多い園です。親同士も必然的に全員が仲良くなり、付き合いも深くなります。自分の子も他人の子も、様子がよくわかります。そういう園です。それがめんどうな人には向きません。
  
  ・・・得意な方ではないので最初は嫌だなぁと思ったのですが、いざ飛び込んでみると子ども時代に戻ったみたいで楽しかった。こんな風に人と仲良くなれることはもうない気がします。少人数なので、みんな揉めないようお互いに気をつけているし、親同士の気取りや派閥もなく本当に良い雰囲気です。
• イベント
  エポック中原という会場を借りての教育発表会（劇、器楽演奏など）は教師、子どもたちともに大変気合いが入ります。普段あんなに好き勝手遊んでいる子どもたちが、なぜこの完成度？！というほどレベルの高いものが披露されます。秋のスポーツデーは本当に盛り上がり、子どもたちの大歓声が響くにぎやかな運動会です。年長の舞踊エイサー、組み体操は全国的にも難易度が高いのではないでしょうか。リレーはクラス対抗、ひとり1週を完全に1対1で走るという前例のない取り組みが行われました。自分たちで決めた走り順で勝って抱き合って喜ぶ組、負けた組は悔しくて号泣、教師も親もみな目は真っ赤でした。まさか幼稚園の運動会でこんなに泣かされるとは思いませんでした。
  
  イベントではありませんが、週1くらいで、園門のところで音楽監督の先生がアコーディオンで登園を迎えてくださり、朝から大変ハッピーな雰囲気に包まれます。地味な習慣ですが素晴らしい。
  
  それから、お誕生日の子が登園してくると必ず、園門のところにいる先生たちが中心となってハッピーバースデーを皆で合唱してくれます。太陽に入って良かったなと思う瞬間のひとつです。

入園に関して

• 幼稚園を選んだ理由
  子どもたちが本当にいきいきとして楽しそうだったから。日々行動を抑制されてしつけに厳しい園だったら、あの雰囲気にはならない。先生たちが子どもたちの"子どもらしさ"を見事に引き出していると思います。あとは運動会を見に行って、うるさくてにぎやかだったから。子どもたちがそつなく踊り、ほとんどしゃべらない静かな運動会もみてきたので、違いがすぐにわかりました。
  園に見学に来た人は皆同じ理由で魅せられていきますし、私も太陽は想定外だったのに入園希望者になってしまったひとりです。
• 試験内容
  子どもは同室するがみておらず、両親の面接。
• 試験対策
  父親の育児参加が鍵だと思います。パパが積極的に答えられないと難しいかと。倍率も高く、毎年大変なことになっている人気園ですが、入園してみれば何となく親の雰囲気は似ています。服装に気を使う上品な母たちが多く、若いヤンママやバンカラな雰囲気の人はいないので、たぶん意外に見た目（印象）も大事です。

進路に関して

• 進学先
  近隣の公立小学校