歯科医師国家試験予備校:東京歯科大学歯学部歯学科の口コミ

卒業生 / 2013年度入学

歯科医師国家試験予備校

2020年12月投稿

認証済み

• 
• 5.0

[講義・授業 4｜ 研究室・ゼミ 4｜ 就職・進学 5｜ アクセス・立地 5｜ 施設・設備 3｜ 友人・恋愛 3｜ 学生生活 4]

この口コミは投稿者が卒業して5年以上経過している情報のため、現在の学校の状況とは異なる可能性があります。

歯学部歯学科の評価

• 総合評価

  良い
  歯科医師になるためには最高の環境であると思います。大学の指定する最低ラインを超えさえすれば、高い確率で歯科医師免許を取得することができます。また、長い歴史の分だけ同窓の先生方も多く、歯科医師としてのキャリア設計の助けになるでしょう。しかし、当然のこととして、歯科医師としての人生を望まない人には、ただひたすらに苦痛です。厳しい進級判定、出席管理、4年次迄の実習及び5年次の病院での実習など、肉体的にも精神的にも疲弊し、また、他の道へ進むことを望んで自ら退学を選択する者もいます。それだけではなく、裏表12年をかけても、卒業することができず、放校処分となってしまう学生もいます。ただ、医学部のすべり止め程度に志望するには、もう一度考えてみる必要があるでしょう。
• 講義・授業

  良い
  低学年の頃は国試対策よりも講義という雰囲気です。高学年になるにつれ、CBT対策や国家試験対策に重点が置かれるようになります。しかし、国試等への対策に重点が置かれるようになっても、学外の特別講師や付属の総合病院の医師を招いた講義があります。それらを含めて進級判定が行われることから、自ら学習するというよりは、大学が学習を余儀なくさせる環境を形成しています。
  おおきな欠点としては、歯科医師国家試験予備校とあだ名されるように、国家試験及び歯科医師としての診療等に関係のない情報とは接する機会はほとんどありません。
• 研究室・ゼミ

  良い
  希望する学生は、3年次ごろから各講座での研究が可能です。しかし、卒業のために必須ではありません。そのため、多くの学生は卒業論文の作成は行いません。また、卒後、臨床研修を経て大学の各講座に所属することとなります。その際、どこの講座で論文を作成したかは関係なく、ほとんどの場合で希望する講座に所属することができます。
• 就職・進学

  良い
  歯科医師のマッチング制度の運用により、臨床研修先が未定のまま卒業ということはありません。また、付属の2病院1歯科医療センターには東歯卒の学生も多く、学外の総合病院の歯科・口腔外科にも都内に多くのOB/OGを擁しています。また、国家試験の合格率も高いことから、臨床研修先の事情としては、国家試験に先立って行われるマッチングで東歯卒の学生を採用することは、研修医を安定して確保できるとされており、万が一にも国家試験不合格者をマッチングにより採用したことで生じる人員不足を予防することにもつながるとされているという噂もまことしやかにささやかれています。
  勿論、個人で希望する病院等へのマッチングのためには、1年次より一貫して良好な成績を確保しておくことも必要です。
  
  多くの学生は、臨床研修終了後に歯科医師として勤務します。勤務先は個人の歯科医院等が多く、その他、臨床研修終了後も研修先の病院で勤務を続ける歯科医師もいます。また、本学や他大学の歯科系研究室・講座等へ大学院生などの形態で所属することもあります。極一部の学生は、医学部への編入等の歯科医師以外の道へ挑戦することもあります。
• アクセス・立地

  良い
  徒歩圏内の駅には、水道橋駅、後楽園駅、御茶ノ水駅、神保町駅（、九段下駅、飯田橋駅）などがあり、多くの路線が乗り入れているため非常に交通の便はよいです。また、周囲には学生・会社員向けの定食屋から比較的高級な飲食店まで、豊富な飲食店があります。
  そのほか、神保町の書店街・カレー、水道橋のドーム・遊園地など娯楽施設も十分にあります。コロナ禍において、機会はなくなりましたが、飲み会等も頻繁に開催することのできる安価で良好なお店も多くあります。
  一人暮らしをするにも便利ではありますが、水道橋駅の南側よりも、神田川を越えて文京区に入った方が家賃や生活環境の面ではよいかもしれません。ただし、大学の駐輪場はないので、自転車での通学はできません。
• 施設・設備

  普通
  食堂がないため、弁当持参以外では、学外の定食屋等で食事をするかコンビニに行くかしかありません。しかし、日大等の他の大学のキャンパスが集中しているために、昼時のコンビニは非常に混雑します。
  実習室等は清潔に保たれておりますが、実習機材の一部には東歯の長い歴史を感じさせるようなものもあります。また、個人のロッカーが与えられますが、そこに収まりきらないぐらいには実習機材を使用します。特に3，4年次。
• 友人・恋愛

  普通
  男女間のトラブルもほとんど聞いたことがありません。各学年ごとに雰囲気の違いはありますが、大きなトラブルを抱えることはほとんど聞きません。但し、上下の繋がり等を求め、部活に所属することが推奨されますが、各部活の内部では利害対立等によりトラブルが発生し、部内の同学年の関係性が冷え切ってしまうということは実際に起こっています。また、一度そのようなことが生じると、上下の繋がりが強い狭い単科大学であるため、うわさなどはすぐに全学年に行き渡ることもあります。
  ただ、卒業試験などの共通の大きな敵が存在するために、個人的な好き嫌いはあれども、そのようなことで学業を疎かにするようなことはできません。
• 学生生活

  良い
  他大学のサークルに相当する部活動が存在します。体育会系などのくくりはありません。運動部の多くは全日本歯科学生体育大会（オール・デンタル）に向けて練習に取り組んでいます。文化部は学祭での発表等を行います。但し、都心のビル型キャンパスであるために、本格的な活動のためには学外の施設を使用します。
  学祭の規模は千葉の頃と比較して小規模です。

その他アンケートの回答

• 学科で学ぶ内容
  1年次には生物・化学・物理など、理系の基礎的な知識を習得します。ほとんどが高校の延長程度であり、医学部志望で滑り止めの歯学部に入学した学生にとっては非常に容易です。その他、法学・経済学などを学びます。2年次～3年次には歯学の基礎領域である生化学や生理学、解剖学などがあります。剖検を行うのはこのころです。また、3年次より、徐々に歯科診療に関する講義・実習が始まります。3年次には歯内療法・保存修復・全部床義歯などの授業があり、4年次にはそのほかの口腔外科や歯周病などの講義・実習が始まります。
  5年次は病院実習が行われます。精神的にも肉体的にもきついこともありますが、ここまでに身につけた知識を臨床現場でどのように応用しているかの確認となります。最終学年である6年次は、ただひたすらに国家試験対策が行われます。また、卒業試験を4回（再試験該当者は5回）受け、ひたすらに勉強に励みます。
• 学科の男女比
  5 : 5
• 就職先・進学先
  臨床研修終了後
  早稲田大学大学院法務研究科
• 就職先・進学先を選んだ理由
  臨床研修中の経験から、歯科医師の限界を感じ、歯科医師としての専門性をより社会へ還元するためにこの道を選択しました。
• 志望動機
  親の強制により、理系に進む場合は医学部か歯学部のみとされており、受験対策に身が入らず、医学部と歯学部を併願しましたが、医学部に到達することもなく、歯学部へ入学しました。