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動物看護師に必要な資格とは?取得するメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

動物看護師になるにはさまざまな資格取得の選択肢が挙げられます。資格を持っていることは就職するときや業務を進めるときなどに大きく役立つ場合が多いため、動物看護師に興味のある人は、おすすめの資格やそれぞれの難易度、取得することで得られる具体的なメリットをよくチェックしておきたいところです。そこで今回は、動物看護師になるために必要な資格について解説していきたいと思います。

動物看護師とは?

動物看護師の仕事内容

動物看護師は動物病院などに勤務し、獣医師の仕事のサポートを主な業務内容とする職業です。病気になったり怪我をしたりした動物たちを助けたい気持ちの強い人に向いている仕事の一つであり、常に動物たちと触れられる魅力を持った仕事ともいえるでしょう。ペットを飼う人たちが増えた現代では動物病院の需要が高まっており、動物看護師も同じように求められています。

動物看護師と動物介護士の違い

いずれも動物のサポートをする仕事に分類されますが、動物介護士は、動物が健康的に生活できるように食生活をはじめとした生活習慣のサポートを行います。仕事をするためには、食事と健康、正しいしつけなど幅広い知識が必要とされます。動物看護師と似ている部分は多いですが、動物介護士は主にペットショップやペットホテルなどに勤務することが多いのが特徴で、生活に必要なケアを担当します。

動物看護師の歴史

動物看護師は以前から獣医師のサポートをする職業として、動物病院などを中心に求められてきました。そして近年はペットブームの影響もあり、獣医療の需要はより強くなり、さらに医療技術は高度化しつつあります。そういった背景により昨今では、動物看護師は国家資格化される動きが出てきました。2019年には愛玩動物看護師法という法律が制定され、民間資格だった認定動物看護師という資格は、今後2023年以降に国家資格の愛玩動物看護師に生まれ変わる予定になっています

動物看護師に関する資格の例

認定動物看護師

認定動物看護師は、一般財団法人動物看護師統一認定機構が主催する動物看護師の民間資格です。今後、愛玩動物看護師として国家資格化される予定となっていることでも知られます。動物看護師として就職する人や実際に働いている人の大部分が持っている資格になります。

動物衛生看護師

動物衛生看護師は、NPO法人日本動物衛生看護師協会が主催する民間資格です。病気や怪我をした動物の看護ができる知識・技術、そして人格を持っていることを示す資格にあたり、受験資格が限られることからスキルの証明につながる資格として知られます。

ペット看護士

ペット看護士もほか2つの資格と同様に、日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関でカリキュラムを修了していることが受験の条件になるのが特徴です。しかしペット看護士の資格はカリキュラム修了後に随時受験できるようになっており、受験は在宅でできるのが利点になります。試験問題は自宅に届き、その試験において得点率70%以上を記録できれば合格となります。合否結果は答案受付後におおよそ1ヶ月で送られてくる仕組みです。動物看護系の資格の中でも、比較的受験しやすい資格といえます。

その他の資格の例

ほかにも動物看護師として働くうえで有利になりやすい資格はさまざまあります。
・ペット介護士
・動物看護技能師認定試験
・ドッグライフカウンセラー検定試験
このように関連する資格にはあらゆるものがあるため、資格取得は積極的に検討していきましょう。

動物看護師の資格を取るメリットは?

採用されやすい

認定動物看護師の資格を持っていれば、動物看護の知識とスキルがあると証明できるため、採用の際に有利に働くことは間違いありません。実際に、動物看護師を新規採用にするにあたって、動物看護師としての実務経験があることや認定動物看護師の資格を取得していることを条件に挙げている病院は多い傾向にあります。特に実務未経験の場合は、資格があることが知識・スキルがあることの強い証明になります。

待遇アップが望める

動物病院やペットホテルで新しく動物看護師を採用する際には、採用する側は経験やスキルを見て本人の給料を決定します。無資格・未経験の場合給料は上がりにくいですが、一方で認定動物看護師をはじめとした資格を取得していると、その知識とスキルを認められて給料が上がる可能性が考えられます。就業後のキャリア形成においても役立つ可能性があり、出世にはつながりやすいでしょう。

おすすめの資格は?

動物看護師の資格を比較

認定動物看護師の資格は高い合格率が魅力なので、受験資格を満たしているなら積極的に受験を検討しておきたいところです。また、動物衛生看護師の資格は受験者数や合格率は公表されていませんが、受験資格を満たせば高い確率で合格できるとの話もあるため、有利に就職することを考えるならこれらの資格はほぼ必須のものとして考えておくと良いでしょう。いずれの資格も認められたカリキュラムを修了していることが受験資格の条件となるため、その分合格率が高いのがポイントになります。

動物看護師の資格の基本情報の比較表 動物看護師の資格の基本情報の比較表

どれがおすすめ?

おすすめの資格は認定動物看護師一択と言って良いでしょう。現在動物看護師として働いている人の多くが取得している資格とも言われており、求人応募の際には資格を持っていることが条件として指定されている場合も多いです。すべての資格を取る必要はありませんが、働きやすさを考えるなら、認定動物看護師の資格取得は積極的に検討しておきたいところです。

動物看護師の資格を取るには?

認定動物看護師

認定動物看護師の資格取得にはまず、動物看護師統一認定機構が推奨する、コアカリキュラムに基づく大学や専門学校で、動物看護について学ぶ必要があります。このカリキュラムを修了していないと受験資格を得ることができないため、基本的には学校に通う→受験→合格→資格取得といったルートが一般的であることを覚えておきましょう。学校で必要なことを学べば、認定動物看護師の合格率は90%近くになっているため資格を取得できる可能性は高いと考えられます。また、動物看護師統一認定機構では受験資格取得講座を開講しているため、受講資格を満たせばこの講座を受講することでも認定動物看護師の受験資格を得ることが可能になります。

動物衛生看護師

動物衛生看護師の資格も、誰でも気軽に受験できるわけではないのが特徴です。基本的に認定動物看護師の試験と同じように、動物看護系の専門課程を修了していること、日本動物衛生看護師協会指定の認定校を卒業しているor卒業見込みであることが受験資格になっています。そのため動物衛生看護師の資格を取得したい場合も、専門学校などでの勉強が必要になり、それを経て受験という流れになります。

ペット看護士

ペット看護士もほか2つの資格と同様に、日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関でカリキュラムを修了していることが受験の条件になるのが特徴です。しかしペット看護士の資格はカリキュラム修了後に随時受験できるようになっており、受験は在宅でできるのが利点になります。試験問題は自宅に届き、その試験において得点率70%以上を記録できれば合格となります。合否結果は答案受付後におおよそ1ヶ月で送られてくる仕組みです。動物看護系の資格の中でも、比較的受験しやすい資格といえます。

まとめ

動物看護師は今後愛玩動物看護師として国家資格になる予定であることからも分かる通り、高い需要の見込まれる職業です。2022年現在ではまだ民間の資格ですが、国家資格化される予定の認定動物看護師の資格は、少なくとも取得しておきたいところです。実際に、認定動物看護師の資格を持っていることは、求人応募の条件に指定されていることは多いです。ペットを大事な家族として扱うことが一般化してきた現代においては、獣医師とともに動物看護師の需要は増しているため、資格取得はぜひ積極的に考えていきましょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

活動報告
https://www.ccrvn.jp/katudou.html
2021年度動物看護師統一認定試験受験実施要項
https://www.ccrvn.jp/2021siken.html
ペット看護師資格
https://www.jadp-society.or.jp/course/pet-nursing/
令和3年度のライセンス試験について
https://www.jahta.or.jp/license/license/raisensureiwa3-12770/
ぴったり専門学校診断

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