“そのままでいい”と言ってくれる場所：とねっこ保育園（茨城県取手市）の口コミ

保護者 / 2025年入学

“そのままでいい”と言ってくれる場所

2025年09月投稿

• 
• 5.0

[方針・理念 5｜ 先生 5｜ 保育・教育内容 5｜ 施設・セキュリティ 4｜ アクセス・立地 4]

• 総合評価
  心も体も丈夫になる保育園だと感じています。
  まず、身体がしっかり鍛えられます。とねっこの子どもたちはとにかくよく歩きます。毎朝の雑巾がけから始まり、畑仕事、自然豊かな園庭での外遊び、午前・午後の散歩など、日々の生活の中で自然と体を動かす機会が豊富です。傾斜地でも元気に遊んでいるので、足腰がしっかりしてきたと感じます。毎日泥だらけの洋服を持ち帰るたびに、「今日も思いきり遊んできたんだな」と嬉しくなります。
  そして、心も育まれます。大人が一方的に指示するのではなく、子どもが自分で考え、やりたいことを言葉や行動で示しながら遊びや学びを広げています。
  この幼児期の経験は、きっと将来にもつながる大切な力になると信じています。
• 方針・理念
  この園は、小松原園長と保護者の強い思いによって創設され、長年にわたり運営されてきました。「産休明けから子どもを預けられる」「長時間保育」「健常児と障害児が共に過ごす保育」「6年生までの学童保育」など、創設当初から40年以上にわたり継続されています。
  大人たちの温かな見守りのもと、個性豊かな子どもたちが自然や人との関わりの中で、互いに育ち合っていくことを大切にしている保育園だと感じています。
• 先生
  先生方は、子ども一人ひとりの個性を尊重し、ありのままの姿を受け入れてくださいます。言葉として表されない心の奥の思いにも寄り添いながら、自発性を大切にした保育をされており、無理に何かを押しつけることはしません。
  一人ひとりの成長を見守りながら、「この子がどのように成長してほしいか」を考えて関わってくださっているのが伝わってきます。人生の土台を築くこの時期に、「あなたはあなたのままでいいんだよ」と言ってもらえる経験は、子どもにとってかけがえのない宝物になると思います。
  また、子ども同士の関わりにも深く目を向け、大人が介入しすぎることなく、子どもたちが互いに育ち合う姿を大切にされています。ケンカが起きたときも、無理に仲裁するのではなく、それぞれの気持ちに寄り添いながら静かに見守ってくださいます。
  日常的に保育の様子を丁寧に伝えてくださり、保護者の相談にも乗ってくださいます。子どもだけでなく、親である私たちも共に成長させてもらえる園だと感じています。
• 保育・教育内容
  とねっこ保育園では、子どもたちが自ら遊びを選び、自由に遊びを展開する「自由保育」が行われています。一斉保育のように、遊びを中断されることなく、子どもたちは自分の興味関心にしたがって、夢中になって遊ぶことができます。
  年齢の異なる子どもたちが、同じ空間で共に過ごすのも特徴です。小さい子は、年上の子どもの遊びに憧れ、真似をしたり、挑戦したりする中で、様々なことを学びます。年上の子どもたちは、小さい子に優しく教えたり、手伝ったりする中で、思いやりや協調性を育んでいるように思います。夕方には学童の小学生も加わり、さらに遊びは賑やかでダイナミックなものへと発展します。障害のある子どもも分け隔てなく、みんなと一緒に過ごし、自然なかたちで学び合っています。さまざまな個性を持つ子どもたちが互いを尊重しながら、共に成長していける園だと感じています。
  また、自分たちで野菜を育てて食べる体験や、安心な食材・調味料を使った手作りの給食やおやつ（おにぎりや麺類など）をいただくことは、自然と食育につながっていると感じます。
• 施設・セキュリティ
  園舎は山の傾斜地に建てられた木造建築で、広いホールではリズムあそびをしたり、雨の日でも思いきり体を動かすことができます。園庭は広く自然に囲まれており、季節の草花や生き物と触れ合いながら、子どもたちは自由に遊んでいます。クワガタやカブトムシが見つかることもあり、自然との関わりが日常の中にあります。また、山羊を飼育しており、年長児たちが中心となってお世話をしています。
  特に砂場は人気のあそび場で、自由に掘ったり水を流したりしながら、子どもたちは自分で考え、工夫しながら活動しています。
  また、園から1km以上離れた場所には広い畑があり、週に2回歩いて通い、野菜を育てています。年長児と学童が中心となって畑仕事を行いますが、2歳児でも自分の足で畑まで歩いていく姿が見られます。
• アクセス・立地
  守谷市から通っています。保育園は取手市にありますが、守谷市寄りの場所にあるため、アクセスが良く、通園しやすい環境です。園のすぐ近くには駐車場もあり、車での送迎が可能なので、日々の送り迎えもスムーズに行えます。
  ただ、雨の日には駐車場がぬかるみやすく、送迎時に不便を感じることがあります。

保育園について

• 父母会の内容
  園の活動を支えるために、父母会が中心となってバザーや夏祭りの出店などを企画・運営しており、保護者同士の交流の場にもなっています。
• イベント
  保育園では、年に2回の公開保育や親子遠足、運動会など、さまざまな行事があります。年長になると、夏・秋・冬にそれぞれ八ヶ岳での2泊3日の合宿があり、川遊びや山登り、そり遊びなど、大自然の中でたくさんの挑戦を経験します。
  この合宿には保護者も参加することができ、子どもが初めてのことに挑戦する姿を間近で見ることができます。私も参加させていただきましたが、子どもたちが自分の力で一歩踏み出す姿に、成長を感じて胸が熱くなりました。なお、イベントへの参加は強制ではなく、ご家庭の都合に合わせて無理なく選ぶことができます。
  また、月に2回のお弁当の日には、年長児が話し合って行き先を決め、少し遠くの公園までみんなで歩いて行き、お弁当を食べて帰ってきます。子どもたちの主体性や協調性が育まれる、素敵な取り組みだと感じています。
• 保育時間
  基本保育時間は月～土の8:30～17:30で、延長保育も利用できます。一時預かりや親子での体験保育もあるので、入園を検討されている方はぜひ一度参加されると良いと思います。
  また、小学6年生までの学童保育があり、卒園後も慣れた環境で過ごせるのは大きな魅力であると思います。

入園に関して

• 保育園を選んだ理由
  引っ越しをきっかけに、とねっこ保育園に入園しました。自然の中でのびのびと遊べる環境と、異年齢の子どもたちとの関わりの中で、たくましさと思いやりの心が育まれると感じ、この園を選びました。
  これまで何度か引っ越しを経験し、そのたびに園探しをしてきたため、多くの園を見てきましたが、とねっこ保育園は施設・教育・環境のすべてにおいて、唯一無二の存在だと感じています。
  一斉保育から転園した娘は、「自由にしていい」という環境に最初は戸惑いもありましたが、お友達との関わりの中でだんだんと自分を表現できるようになりました。また、末っ子の息子も小さい子に優しく接する姿が見られ、二人の成長を通して「この園に入れて本当によかった」と心から感じています。