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幼稚園教諭を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

本記事では、幼稚園教諭になるための進路について説明しています。幼稚園教諭として働くためには、幼稚園教諭の免許状が必要になります。では、その幼稚園教諭免許を取得するための進路はどのように決めたらよいのでしょうか。学校ごとの違いについて触れながら、進路選択の方法を説明していきます。

幼稚園教諭にはどうやってなるの?

幼稚園教諭として働くには、幼稚園教諭免許が必要です。この幼稚園教諭免許状は、文部科学省が指定する大学院・大学・短大・専門学校の幼稚園教諭養成課程を修了することで取得することができます。また、幼稚園教員資格認定試験への合格による免許取得という方法もあります。しかし、「保育士としての3年以上の実務経験」と「大学での一定以上の単位取得」が必要になるため、一から独学で免許を取得することはできません。詳しい幼稚園教諭免許の説明は、当サイトに別記事がありますのでぜひご覧ください。

大学・短大・専門学校で幼稚園教諭を目指すのって何が違う?

ここでは、大学・短大・専門学校で幼稚園教諭を目指す違いについて説明します。文部科学省が発表している令和元年度の情報によると、幼稚園教諭免許状の授与件数は専修免許状(大学院卒程度の課程を修了)が274人、一種免許状(大卒程度)が17886人、二種免許状(短大卒程度)が27993人になっています。二種免許を取得できるのは短大と専門学校になりますが、該当する専門学校は全国に26校しかありません。そのため、幼稚園教諭になる方の大半は短大出身になっています。ただし、学校ごとにメリット・デメリットがあるので、幼稚園教諭になりたい方は各自が重要視する要素をもとに比較し、進路を選ぶとよいでしょう。

大学のメリット・デメリット

大学で幼稚園教諭免許をとるメリットは主に3点あります。まず、新卒の給料が他と比べて高い点です。しかし、幼稚園によっては学歴関係なく給料が統一されている場合もあるため、幼稚園を探す際は募集要項で大卒向け給料が設定されているか確認するとよいでしょう。2点目は、保育士資格や小学校教諭免許などの資格を幼稚園教諭免許と同時に取得することができる点です。複数の専門性を獲得できるため、将来的なキャリアアップがしやすくなるでしょう。
3点目は、4年という時間を使ってしっかりと保育の勉強に取り組めることです。短期大学・専門学校と比べて、長い時間を使って、より子どもたちのためになる教育を学ぶことができるでしょう。

一方、デメリットは主に2点あります。1つ目は、お金や時間といったコストがかかることです。4年間という時間と、400万円を超える学費が必要になり、短期大学・専門学校と比べて、どちらも2倍近くになります。専門学校・短大出身の幼稚園教諭の方よりも2年遅れて社会人になる点は、大学進学を考える方は念頭に入れる必要があります。また、大学は座学の時間が長くなることが多く、専門学校に比べて、学生時代の現場経験は少なくなってしまうというデメリットもあります。

短大のメリット・デメリット

短大で幼稚園教諭を目指すメリットは、主に2点あります。まず、大学と比べて時間やお金といった費用を抑えられる点です。多くの短期大学は2年で200万円程度の学費になり、大学の半分程度です。もう1つのメリットは、進路変更を柔軟に行える点です。多くの短大生は2年で卒業、そのまま就職することになります。しかし、短大に在学中、教育についてより学びたい、幼稚園教諭ではない職種に就きたいなどの理由でキャリア変更をしたくなる可能性があります。この場合、短大であれば卒業後、一般企業への就職や大学への編入といった手段をとることができます。短大に入ることで、素早く幼稚園教諭になる計画と並行して、進路選択のミスを防ぐことができます。

デメリットは大学と同じく、現場経験の少なさになります。教育分野の学習に加えて、一般教養も学ぶため、専門学校に比べ、どうしても実習の数が少なくなります。また、2年間で一般教養と幼稚園教諭としての専門性を学ぶため、大学・専門学校と比べて忙しくなる点もデメリットと言えるかもしれません。

専門学校のメリット・デメリット

専門学校で幼稚園教諭になるメリットは、主に3点あります。まず、費用を安く抑えられる点です。大学はもちろん、短大と比べても費用は安い傾向にあり、2年間で150万円程度の学校が多いです。また、専門学校の特性上、現場での経験を学生時代からきっちり積める点も魅力です。さらに、夜間制などの学生のニーズに沿った様々なコースがあるため、働きながらでも通学できる点も大きなメリットでしょう。

一方、デメリットは幼稚園教諭以外へのキャリアチェンジが難しい点です。幼稚園教諭としての能力に特化して学ぶため、その他の仕事で活躍するのが難しくなります。また、学歴面で大学・短大と比べて劣るため、キャリアアップで多少の障害になる可能性も考えられます。ただ、場所によっては専門学校でも短期大学士を取得できる場所もあるため、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。

進路はどうやって決める?

ここまで、進路ごとのメリット・デメリットについて見てきました。どの進路も一長一短で、結局どうやって選ぶのがいいかわからないという方もいるかもしれません。そのため、この章では読者の方に進路選択のイメージを膨らませてもらうべく、考え方別にオススメの進路を紹介していきます。

選択肢をたくさん持ちたい人は大学

「将来のことはよくわからないけど、とりあえず幼稚園の先生に興味あるかな」という方には、大学からの幼稚園教諭ルートをオススメします。大学では、幼稚園教諭免許と同時に保育士資格、小学校教諭免許などその他の資格も取得することが可能です。また、時間にもある程度の余裕があるため、子どもにかかわる仕事以外にも視野を広げることができます。大学4年間を通して、キャリアへの考え方が変わる方は数多くいます。そのため、幼稚園教諭に興味はあるものの、まだ決め切れていない方は大学への進学が良いでしょう。以下のサイトは、幼稚園教諭免許が取得できる大学について知れるサイトです。ぜひご覧ください。

バランス重視の人は短大

 現在、幼稚園教諭になる方の多くは短大出身者になります。幼稚園教諭免許の取れる短大の数は非常に多く、2年で幼稚園教諭になれるという点も非常に魅力的です。そのため、短大は、「多分私は幼稚園の先生になるかな、けどまだ決め切れてない」というバランス重視の方にオススメです。短期間で確実に資格の取得が可能で、かつ、もし幼稚園教諭ではない職業に就きたいと思った場合でも、一般企業への就職や大学に編入するといった選択肢を取ることで、自らのキャリアを再設計できます。

とにかく幼稚園教諭をになりたい人は専門学校

「幼稚園の先生になることは決めた、だから幼稚園教諭の勉強に集中したい」という方には、専門学校がオススメです。大学・短大は受講する授業を自分で決める必要がありますが、専門学校では幼稚園教諭になるための決められたカリキュラムに従って学びます。そのため、とにかく幼稚園教諭になりたいという方には専門学校がオススメです。気になった方は、ぜひ当サイトで専門学校について詳しく調べてみて下さい。専門学校の選び方の記事や、専門学校の資料請求ができるページが以下のリンクになります。ぜひご覧ください。

まとめ

当記事を通して、幼稚園教諭になるための進路選択について、説明してきました。幼稚園の先生に興味のある方は、自分の進路選択についてなんとなくイメージできたでしょうか。もしそうであれば幸いです。今回は一例として、考え方ごとに進路をオススメしましたが、実際に進路を選ぶ段階では、できるだけ多くの選択肢から進路を選べると良いでしょう。思いもよらない点に皆さんの進路決定の要因があるかもしれないからです。多くの選択肢を見た上で、最後は現地に足を運び、自分の目で確かめて、学校を選べるとよいのではないでしょうか。
当サイトでは、他にも幼稚園教諭について様々な記事がございます。より詳しく幼稚園教諭について知りたいと思った方はぜひご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

文部科学省教員免許状授与件数
https://www.mext.go.jp/content/20211130-mxt_kyoikujinzai01-000019246_1.pdf
日本児童教育専門学校HP
https://jje.ac.jp/course/
全国幼稚園教員養成機関連合会
https://www.zenyoukyo.jp/difference/shikaku/
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