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養護教諭になる方法、仕事内容、必要な資格、年収等を解説!

2022年03月01日

はじめに

この記事では養護教諭について網羅的にご紹介いたします。詳細な情報に関しましては記事を分けて掲載していますので、是非そちらをご覧ください。

養護教諭とは

養護教諭とは

養護教諭の採用者数は年々増加していますが、養護教諭の配置は、大規模校を除けば基本的に1校に1名です。生徒・児童数は減少しているものの、児童・生徒の「心の問題」の深刻化などにより、養護教諭が児童・生徒に対応しなければならない時間は増加しており、仕事は多忙を極めています。多岐に渡る仕事をこなしながら、多数の児童・生徒の健康管理や心の問題に気を配ることは、大変な重責です。

養護教諭の仕事内容

「保健室の先生」と呼ばれる養護教諭の仕事は、学校全体の健康管理を行うことです。病気やケガの応急処置、健康診断の計画・準備・実施、虫歯予防などの保険指導、水質チェックなどの衛生環境調査など、児童・生徒が元気に学校生活を送れるようにサポートします。
また、保健室を訪れてくる児童・生徒の相談にも対応します。身体や病気に関することだけでなく、最近では、いじめや不登校、家庭問題など「心の問題」に関する相談も増えており、養護教諭にはカウンセラー的な役割も求められています。

養護教諭のやりがい・大変なこと

養護教諭の配置は、基本的に1校に1人ですので、ほとんどの仕事を1人でこなさなければなりません。そのため、仕事量も多く、的確な判断を1人で下さなければならいという大きな責任がのしかかります。しかし、養護教諭は、担任や教科を担当する先生とは違った立場で、児童・生徒を支えることができるという喜びがあります。病気を患ったりケガをした児童・生徒が、自分の応急処置やアドバイスによって順調に回復したり、心の問題を抱えた児童・生徒が、自分が相談に乗ることによって元気に学校生活を送っていたりする様子を見ると、職務を全うできたというやりがいを感じることができます。

養護教諭の給料

養護教諭の平均年収

養護教諭の年収は、勤務先の学校の種類で異なりますが、ここでは高校に勤務する場合を参考例として紹介します。
高校に勤務する養護教諭の平均年収は43.9歳で681万円です(厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査より)。
養護教諭は、ほとんどが女性なので女性の数値を紹介しています。年収は、勤務する学校の種類のほか、地方自治体、私立学校の場合は学校の規模などにより異なります。地方よりも都会のほうが高い傾向にあります。また、正規採用と臨時採用では、基本給の額だけでなく、手当や期末手当(賞与)の有無や額などにも差があります。

他の業種よりも高い?低い?

下表は、各仕事の一般的な20~24歳頃の平均年収、30歳頃の平均年収、40歳以降に目指せる最大年収を比較したものです。

養護教諭の年収は、会社員や看護師と比べると少し高い水準です。

ただし、こちらの情報も正確性の保証はできないため、あくまで参考として利用して下さい。

養護教諭の将来性

養護教諭の職務は多岐にわたり、非常に多忙です。特に、不登校やいじめなど、児童・生徒の「心の問題」に関する養護教諭の果たす役割は大きく、大規模校だけでなく、小規模・中規模校への養護教諭の複数配置が必要だという声が高まっています。この議論が高まれば、養護教諭の数も増え、求人も多くなると考えられますが、将来的には日本全体が少子化に向かっているため、児童・生徒数や学校の数も減少しています。そのため、爆発的に採用人数が増えるということは考えられませんが、しばらくの間は漸増していくと予想されます。

養護教諭の給与と他の職業の給与比較 養護教諭の給与と他の職業の給与比較

養護教諭になるには

養護教諭になるには、養護教諭の免許状を取得し、教員採用試験に合格後、学校に配属されることでなれます。免許状は文部科学大臣指定の教員養成機関(専門学校・短大・大学・大学院)の養護教諭養成課程を修了することで取得できます。もし看護師や保健師の資格があれば、指定教員養成機関で所定の単位を修了することで免許状を取得できます。採用試験の倍率は、小中高全体で7倍前後で狭き門と言えるでしょう。

養護教諭のなり方 養護教諭のなり方

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省 職業情報提供サイト
https://shigoto.mhlw.go.jp/User

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

養護教諭として実際に働く方にアンケートをとり、 仕事に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

養護教諭の 口コミ一覧

全7件

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広島県の20代後半女性

正社員 / 400万円以上~450万円未満 / 大学卒

就職先:小学校

総合満足度 ★★★★★ 4.8
  • 仕事内容 (満足度4

    子供の成長を見ることができる。子供に笑わせてもらっている。職場と仲良くしてもらっている

  • ワークライフバランス (満足度5

    育休が最長3年間取れる。育休を取るのが当たり前の風潮がある。育休の手当も結構もらえる

  • 年収 (満足度5

    女性で同年代と比較したら収入がある。不景気になっても安定した収入がある。ボーナスが多い

  • 仕事の将来性 (満足度5

    対人関係の仕事だからAIが代わることができない。人との関わりはAIではできないと思っている

  • 女性の働きやすさ (満足度5

    育休・産休が取ることが当たり前の風潮があり,期間も長い。その間の手当も比較的もらえるかま

  • なぜその仕事に就いたのか

    昔からなりたいと思っていた。なんとなくの憧れがあった。福利厚生がしっかりしている

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奈良県の40代女性

正社員 / 850万円以上~900万円未満 / 大学卒

就職先:高校

総合満足度 ★★★★☆ 3.6
  • 仕事内容 (満足度3

    4月に転職をしたが、ヘッドハンティングされた時に言われた話と転職後実際に働き出してみると求められているものが違うような気がするから。

  • ワークライフバランス (満足度4

    休暇は取りにくいところもあるが、普段の仕事の中ではほとんど残業することもなく、実動時間も短いため。

  • 年収 (満足度4

    仕事量の割には高くなっていると感じるし、前職よりも年収が上がったので、その部分では満足。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    なくなることはないとは思われるが、オンラインが主流になってくるともしかすると必要なくなってしまうのではないかと感じるから

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    休暇制度がきちんと整っており、休職前と同じポジションで復帰することができるのは女性ということではなくても働きやすいと思う

  • なぜその仕事に就いたのか

    仕事の対象が人であること。評価がお金ではないこと。裁量権が大きいこと。が大きな理由。

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茨城県の30代前半女性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒

就職先:中学校

総合満足度 ★★★☆☆ 3.4
  • 仕事内容 (満足度4

    「先生になら相談できる」と担任には話しにくいことでも相談に来てくれると嬉しいです。他の教員とは異なった立場から経年的に子どもと関わることができ、成長した姿を見ることができます。

  • ワークライフバランス (満足度2

    時間外手当がないため、いくら長時間働いても報われません。が、働かないと仕事は終わりません。朝も早く、子育てをしながらの勤務は正直キツいです。

  • 年収 (満足度3

    危険を伴わず、雇用が安定している割に年収はいいと思います。しかし時間外手当がないので、頑張った分だけ報われる訳ではなく、労働時間も長いです。

  • 仕事の将来性 (満足度4

    人間にしかできない仕事だと思います。特にメンタル要因での子どもたちとの関わりが増えており、今後ますますその需要は増えるとおもいます。

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    女性の職員が多いため、女性だからといって不利益を被ることはありません。ただ家庭との両立という点では課題は多いかと思います。

  • なぜその仕事に就いたのか

    子どもたちの身近な存在として、命の尊さやかけがえのなさを伝えたいと思ったためです。

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島根県の20代後半女性

正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 大学卒

就職先:放課後等サービス

総合満足度 ★★★☆☆ 3.4
  • 仕事内容 (満足度5

    保護者と一緒にゆるやかな子どもの成長を喜べるから。 子どもの特性によっては、環境整備や声かけの仕方などで安心し過ごせるかどうかが変わってくるのでその配慮を職員全体で共有して実行できるかどうかというところが大きな課題です。

  • ワークライフバランス (満足度3

    育児や介護休暇、有給などはとてもとりやすい環境にあります。ただ、残業に関しては、子どもたちの長期休暇になると一気に時間数が多くなるのでそこは少し不満に思う部分です。

  • 年収 (満足度2

    現場では、仕事量に対しての年収は低いように感じます。 役割分担をしているものの、個人の力量や効率の良さで一人一人の仕事量が違い、誰かの負荷が大きくなっているように感じているため、少し不満に思う部分があります。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    現在、発達障害と診断されている子どもは増えてきているため、今の仕事は将来性はあると感じます。ただ、働き手が少ないので、一人一人の負担も大きく、給料が低いという点ではなんとも言えないため、3点をつけさせていただきました。

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    産休や育休もとりやすい環境にあります。そして、子どもが熱が出た時はすぐ迎えに行ける環境であるため、女性が働きやすいと思います。

  • なぜその仕事に就いたのか

    学校で過ごす時間よりもより生活面を重視したかった。子どもと密に関わりを持ちたかったため。

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福岡県の20代後半女性

正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒

就職先:小学校

総合満足度 ★★★☆☆ 3.2
  • 仕事内容 (満足度4

    子どもと接することが好きなので、子どもの心と体の成長を身近で感じられるからです。ただ、1人職なので、やればやるほど自分の力になるけど、きついと感じることもあります。

  • ワークライフバランス (満足度2

    働き方改革と言っている割に仕事は増える一方で、でもそれは法律的には残業ではなく自主的にやっているものだという認識でおかしなものです。長期休みがなければ続けられません。

  • 年収 (満足度2

    やることが多いのに、残業代もないし、給料も公務員は減らされる一方なので、安定はしていても良くはないです。教員手当は少しばかりすぎて、そんなもんでしか見られていないのか、と悲しくなります。

  • 仕事の将来性 (満足度4

    機械ができるわけではないので、なにものにも変えられない仕事だと思うので、将来性はあると思います。

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    やはり、養護教諭は女性が多い仕事だと思います。だからこそ、働きやすいとは思いますが、=女性の仕事だと感じてる人も多いのかな、とも思います。

  • なぜその仕事に就いたのか

    子どもの心の健康を守れる仕事につきたいと思ったからです。友達が心の病になった時に、何もできなかったことが悔しくて、そんな時に友達が保健室に通っていたのをみて、私も保健室で誰かの役に立ちたいと思いました。

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神奈川県の30代前半男性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 大学卒

就職先:高校

総合満足度 ★★★★☆ 3.5
  • 仕事内容 (満足度4

    自分たちが作ったものを他の人が生活の一部として使うことにより、しゃかいに科貢献できていると感じる。

  • ワークライフバランス (満足度3

    勤務時間が長いので平日に休息が取りづらい。たまに休日出勤があることもあり納期が近いと忙しい。

  • 年収 (満足度4

    勤務時間が長いのでもっとあればいいと思っているが、周りの様子を見ているとある程度妥当なのかもしれない。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    人手不足と言われているが、義務教育でも必須科目となり、今後競争が激化すると考えられる。

  • なぜその仕事に就いたのか

    パソコンを操作するもの好きで、コツコツと集中してできる仕事をしたかったから。機会を動かすのも好きで、それを知ることができるのも楽しかったから。

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福島県の30代前半女性

講師 / 400万円以上~450万円未満 / 大学卒

就職先:中学校

総合満足度 ★★★★★ 4.6
  • 仕事内容 (満足度5

    思春期にある中学生が、多感な時期にぶつかるさまざまな困難を自分の力と周りの支援によって乗り越え、成長する姿を見られることに幸せを感じるからです。

  • ワークライフバランス (満足度5

    日頃は有給休暇を使う機会はほとんどありませんが、夏休み、冬休みと、生徒が休みになる期間は割と自由に勤務形態を決められるため、十分に有給を消化できると思います。盆と年末年始は有給休暇とは別の休暇がもらえるので、満足しています。

  • 年収 (満足度5

    地方公務員であるため、安定した給与が支給されます。ボーナスも十分にあり、臨時的任用の講師でも、不自由なく生活できる額をもらえるからです。

  • 仕事の将来性 (満足度5

    社会的に必要な義務教育を担っているため、今後もなくなることはありませんが、少子化の日本において学校数が減っている現状があるので、採用枠が狭まってくることは講師としては課題に思います。

  • 女性の働きやすさ (満足度3

    独身のうちは比較的時間にゆとりがあり、遅くまで残業をしたり土日に部活動指導があっても対応できますが、家庭があり子どもがいる母親となれば、他の教員と同じように働くことは難しくなるからです。

  • なぜその仕事に就いたのか

    もとから教育職に興味があり、学校現場で働きたいと考えていた。その中でも養護教諭は自分の特性に合うと感じたから。

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