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建築士について知る
建築士になる方法、仕事内容、必要な資格、年収等を解説!
2022年03月01日はじめに
この記事では建築士について網羅的にご紹介いたします。建築士について興味がある方は是非ご参照ください。
目次
建築士とは
建築士とは
1950年7月1日に公布された建築士法の第二条によると、建築士とは「一級建築士、二級建築士または木造建築士をいう」と定義づけられています。また、職責には「業務に関する法令及び実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」と明記されています。
建築士の仕事内容
建築士の仕事は、顧客のイメージする建築物を設計することです。予算や用途など、顧客の要望を最大限に取り入れて理解したうえで、建築法に基づいた設計図を作成します。図面には、形状だけでなく、耐久性から使用する材質までさまざまな要素を落とし込まなくてはなりません。 工事現場に足を運び、建築に携わる職人や業者と打ち合わせをしたり、指示を出したりするのも建築士の役割です。また、進捗状況を施工主に伝える役目もあります。1つのプロジェクトを終えるまでに多くの人と関わるため、コミュニケーション能力や責任感が必要な職業です。
建築士の給料
建築士の平均年収
厚生労働省の調査によれば、令和2年の建築士を含む建築設計技術者の平均年収は約619万円でした。国税庁によって調査された同年の全業種の平均年収は、およそ433万円といわれています。このようなデータから、建築士の年収は全業種の平均と比べた場合、186万円高いことが分かります。建築士の月給は40万円程度で初任給は28万円程度、ボーナスは134万円程度が相場です。
他の業種よりも高い?低い?
難関試験として知られる一級建築士として働く場合、収入はどれほど変わってくるのでしょうか。令和元年に厚生労働省が行った賃金構造基本統計調査によれば、一級建築士の平均年収は714万円と発表されています。給与水準が高い一級建築士は、個人の経営する設計事務所に就職した場合と、大手ゼネコンに勤めるケースでは、給与に大きな差が出ます。そのため、一級建築士の資格を持っていたとしても、平均的な収入が必ずしも得られるわけではありません。
建築士の資格を取るメリット
メリット①待遇がよくなる
住宅業界や建設業界で幅広い活躍を目指すのであれば、建築士は取得しておいた方が望ましい資格といえるでしょう。国家資格を持たなくても業界で働くことは可能ですが、建築士免許を取得していなかった場合には、任せてもらえる仕事が制限されてしまいます。資格を取得していれば手当がつくなど、給与面での待遇がよくなるだけでなく、担当できる仕事の幅が広がるため、業界でのさらなるスキルアップも狙えます。
メリット②独立開業できる
建築士の資格を保有していれば建設会社などで勤務できるのはもちろん、自ら設計事務所を開業することも可能です。実務経験を積んで自分の事務所を構えれば、定年を気にすることなく人生のプランを立てられます。もちろんこの場合、建築に関することだけでなく経営や営業に関しても学ぶ必要がありますが、選択肢を増やせるのも、建築士の資格を取得する魅力の1つといえるでしょう。
建築士のキャリア
現状
建築士の資格には一級建築士・二級建築士・木造建築士の3つがあります。近年、一級建築士の需要は増加傾向にあるものの、二級建築士・木造建築士の需要はそこまで高い と言い切れないのが現状です。核家族化や少子高齢化が進む日本では、これまでニーズの高かった戸建住宅よりも、マンションが好まれるようになっています。そのため、マンション規模の建築に携わる一級建築士の需要が伸びているようです。環境に対する配慮や高齢化が進む日本では、エコハウスやバリアフリー住宅など、建築士に求められるニーズが多様化してきています。
女性の建築士が活躍する場が増える?!
一級建築士として活躍する女性の数は、約25%といわれています。しかし、令和2年の法改正により、今後この流れが変わってくると期待されています。これまで受験資格に必要とされていた実務経験がなくなったため、受験資格を満たすまでの期間が大幅に短縮され、受験機会が拡大したのです。大学に進学した場合、指定科目を履修すれば受験資格が得られます。また、二級建築士の取得者は、すぐに一級建築士の試験を受験できるため、若い女性一級建築士の数が増える可能性も高まりました。なお、実務経験は免許登録要件に含まれています。
建築士の進路
建築士になるには
建築士になるには国家試験への合格が必要です。どの免許も受験資格が定められており、一級建築士の場合であれば、建築系の大学・専門学校を卒業することで国家試験の受験資格を得ることができます。そして、国家試験合格に加えて、実務経験を2年(大卒)もしくは4年(専門卒)積むことで一級建築士として免許登録をすることができるようになります。
建築士にオススメの進路は?
建築士を目指すなら、建築系大学への進学がオススメです。建築士としての大きな目標である一級建築士の合格者の大半が大学出身者であるためです。令和3年の一級建築士試験では合格者の73.1%が大学出身でした。建築士の国家試験は難易度の高い試験となっているため、専門的に学べる大学に進学することが一番の近道です。ただし、大学に入るには試験があります。その試験を突破するための学力がない方にとっては専門学校への進学も良い選択肢になるでしょう。
専門学校の選び方
国家試験の合格率で選ぼう!
建築士を目指す方向けの専門学校を目指す場合、建築士試験への合格率を確実にチェックしましょう。難易度の高い試験ということもあり、専門学校によって合格率に大きく差があるためです。また、自分の興味のある種類の建築士免許の合格率をチェックしましょう。学校ごとに強みとしている領域が違うため、より興味のある分野を学べる専門学校を選ぶこと重要になるからです。
学校を絞ったらチェックすべきこと
合格実績という軸で専門学校が絞れたら、それらの学校の受験科目、通学距離、合格実績、学費、口コミ、オープンキャンパス情報をチェックしてみてください。そうすることで、満足のいく学校を見つけることができるでしょう。
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
建築士の満足度
各項目(仕事内容・ワークライフバランス・年収・仕事の将来性・女性の働きやすさ)の合計点数の平均をとった点数です
3.2
(25件)
建築士の 口コミ一覧
全25件
愛知県の40代男性
業務委託契約の事業主 / 550万円以上~600万円未満 / 大学卒
就職先:建築設計事務所
3.5
-
仕事内容 (満足度4)
他の仕事を経験したことがないので比較するに十分な経験がありません。
-
ワークライフバランス (満足度4)
仕事とプライベートのバランスはいいほうだと感じていますのでこの点数にしました。
-
年収 (満足度3)
不自由なく生活することができているので可もなく不可もなくの点数をつけました。
-
仕事の将来性 (満足度3)
なかなかわからない世の中の流れを感じていますので、この点数にしました。
-
なぜその仕事に就いたのか
中学生の時にもっとも興味のあることだったので、その道に進もうと考えて進みました。
福岡県の30代後半男性
正社員 / 450万円以上~500万円未満 / 大学卒
就職先:建設会社
2.8
-
仕事内容 (満足度2)
建設業は工期が重要です。品質の高いものを建てることは技術屋として当たり前のことですが、その品質を確保しつつ工期内に建てるということは少なくとも時間的な制約が、つまり残業してでも工期は守らないといけません。大変ですが、やりがいにつながる部分です。
-
ワークライフバランス (満足度2)
工期を守るため、公共事業では週休2日になってきている現場もあるようですが、週休2日でも祝日は仕事です。公共事業ですら休日返上して仕事をしなければなりませんので、民間工事だとお客様の工期の方が優先で、休みがない場合もあります。
-
年収 (満足度3)
よく言われる3K(危険、きつい、汚い)な職場なので、その過酷さの割には低い方かと思います。
-
仕事の将来性 (満足度4)
建設業界は、衣食住の重要事項のひとつです。人が建築物を拠点とする限り、仕事がなくなることはないと私は思っています。技術力の革新にも力を入れている業種です。研究の面でもまだまだ成長していく業種だと思います。
-
なぜその仕事に就いたのか
衣食住は人が生活する上でとても重要なことです。その衣食住の中で、服を着ることも食べることも、建築物という拠点がないと成り立たないと私は思ってます。そんな最重要事項である建築物を建てることに携わり、いろんな人の拠点を支える人なりたいと思い建設会社を志望しました。
東京都の30代前半男性
正社員 / 400万円以上~450万円未満 / 専門学校卒
就職先:建設会社
2.5
-
仕事内容 (満足度1)
就きたい職業についてるわけでもなく、体力的にもキツくなってきているからやらなくていいならやらない
-
ワークライフバランス (満足度3)
今の所休みの日数には満足しております。 ただ朝が早く、帰る時間も少し遅くなってるので満足とはいかないから
-
年収 (満足度2)
転職するほど給料は上がっているが、決して高いとは思わない。 もっと、あるなら欲しいです。
-
仕事の将来性 (満足度4)
ライバル会社がいなく、業界ナンバーワンなので今後も需要のある職種だと思っている。
-
どのように専門学校を選んだか
就きたい職業に就けるのが、その専門学校の専攻しかなかったからその専門学校を選んだ。
-
なぜその仕事に就いたのか
結局就きたい職業には就かず、専門学校の知識を少しでも活用できる職業ん選んで就職した。
東京都の40代男性
正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒
就職先:建築設計事務所
4.0
-
仕事内容 (満足度5)
基本設計の段階から試行錯誤し、実施設計の後、確認申請や適合性判定などを経て、工事でも様々な対応もありますが、何よりもやはり建物が出来上がった時はとてもやりがいを感じます。 ただでさえ、建物の安全を左右する設計を行うため、細心の注意も必要な上、設計工期がとてもタイトなことが多いことが大変なところです。
-
ワークライフバランス (満足度4)
仕事の繁忙期が不定期なことが多く、忙しいときはやたら忙しいことがある点はあまりよくありませんが、仕事のコツさえ掴めば定時内に終わらせることが可能であることがよかった点です。 業界全体では週休二日のところも多いですが、自分のところは完全週休二日制で、夏に長期休暇があります。
-
年収 (満足度4)
仕事の大変さに比べるとあまり収入には繋がっていないように思えますが、まぁまぁの生活は出来るので悪くはないと思います。 現在構造設計者は減っており、仕事があるという点では建築意匠設計に比べると安定はしているものと思います。 またAIでは対処しきれない部分もあるため、すぐに不要になるような仕事でもないことも将来を考えても悪くないと思っています。
-
仕事の将来性 (満足度3)
先程書いてしまいましたが、現在、構造設計技術者が減っており、現時点でも新規顧客が増える傾向にあり、将来性は悪くないと思います。 単純な計算はAIにとって変わられる部分もありますが、全体の構造設計をやるには時間が掛かると思われるため、まだまだ進んでも問題ない職業と思います。
-
なぜその仕事に就いたのか
阪神大震災を目の当たりにし、人々の暮らしを支える建物の安全を担保する建築構造設計を行う仕事に就きたいと思ったためです。
東京都の30代後半男性
正社員 / 400万円以上~450万円未満 / 専門学校卒
就職先:建築設計事務所
2.3
-
仕事内容 (満足度3)
やりがいと大変さのバランスは悪い。 しかし、両親は喜ぶのでその点だけは満足している。
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ワークライフバランス (満足度3)
コロナ渦以降は改善されたが若い頃は終電、徹夜は当たり前。 残業代の概念もありません。
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年収 (満足度1)
小さな(5名以下)のアトリエ事務所は絶対に選ばない方が良い。 人生の無駄です、絶対に選ばないでほしい。
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仕事の将来性 (満足度2)
AIに淘汰されない設計者しか残らないと思います。 解析ソフトの入力さえできればゲーム感覚で進められてしまう怖さがあります。
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どのように専門学校を選んだか
受験勉強に挫折したから、試験のない専門学校に行ってしまった。 今は後悔していて、もっと普通の人生を歩めば良かったと強く思います。
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なぜその仕事に就いたのか
建築の世界には幼少期より興味があったので。 設計者になったのも楽な道を選んだ結果です。
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