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通信制高校のシステム

通信制高校の学習システム

通信制高校における学習は、①レポート(添削課題)、②スクーリング(面接指導)、③テスト(試験)を通して行われます(下図)。自学自習を基本の学習形態としており、自分に合った学習計画を立てて学ぶことができます。カリキュラムも非常に柔軟です。
学校によって、学習面のサポートやスクーリングの頻度は異なり、様々なスタイルから選べる学校も増えています。自分の生活スタイルや将来の進路に合わせて、学校を選ぶことをおすすめします。
  1. レポート(添削指導):自学自習の成果のまとめとして、科目ごとに出される課題に対して解答を作成し、提出して添削指導を受けます。提出回数は科目により異なります。
  2. スクーリング(面接指導):登校して直接先生の授業を受けます。教科の授業以外に、ホームルーム・クラブ活動・学校行事などの特別活動も行います。月に2回程度という学校から、週5日通学制をとっている学校まで様々ですが、夏季や冬期に合宿形式の集中スクーリングを実施する学校もあります。学校によっては、居住地の関係で登校が困難な場合に、居住地に近い協力校でスクーリングや試験を受けることもできます。
  3. テスト(試験):レポートとスクーリングの学習が終わると、学期末または学年末などに試験を受けます。これに合格すると、単位取得となります。

通信制課程と全日制課程・定時制課程との比較

通信制高校に置かれている通信制課程は、 全日制課程定時制課程と同様、卒業すれば「高校卒業資格」を取得できます。
下の表は、通信制・全日制・定時制を比較したものです。
課題 学習スタイル 就業年限 学習方式 登校の頻度
通信制 郵便・テレビ・ラジオ・インターネットなどの通信手段によって教育を行う。 自学自習が基本で、レポート(添削指導)とスクーリング(面接指導)、およびテスト(試験)によって単位の履修・習得が認められる。 3年以上 ほとんどの学校が単位制 学校によって異なる。年20回程度の学校から週5日まで多くの通学スタイルがある。
全日制 授業は平日に行われる。通常1日6単位時間(1単位時間は50分)で、1週間に30単位時間程度が準備されている。 原則3年 一般的には学年性が多いが、近年単位制を導入している学校もある。 一般的には週5日程度
定時制 夜間その他特定の時間・時期に授業を行う。1日4単位時間(1単位時間は45~50分)で、1週間に20単位時間程度が準備されている。 3~4年 学年生と単位制を併用して採用している学校が多い 一般的に週5日程度(午前、午後、夜間と時間を定めて登校)
通信制課程は、学習面のサポート体制や登校の頻度は学校によって様々です。学習スタイルは、自学自習が基本ではありますが、ラジオやテレビ放送その他多様なメディアを利用したり、個別担任制を導入するなどして、サポート体制を強化している学校もあります。
また、全日制や定時制と通信制が併設されている学校は、通信制過程から全日制課程へ転籍が可能な学校もあります。色々な学校を比較して、自分に合った学校を選びましょう。

通信制高校の「私立」と「公立」の違い

通信制高校にも「私立」と「公立」があります。公立の通信制高校は各都道府県に1~4校、私立の通信制高校は全国に137校(2011年度)あります。文部科学省によると、通信制の公立高校在籍者は減少傾向にある一方で、私立高校在籍者がそれ以上に増加しているという現状があります。
学費やサポート体制について、「公立通信制高校」と「私立通信制高校」には以下のような違いがあります。
<学費の違い>
一般的に公立に比べて私立の方が授業料は割高です。卒業までに一般的には74単位が必要なので、卒業までの授業料を算出すると以下のようになります。

●公立通信制高校:
入学金:500円
授業料:1単位180~1,200円×74単位=13,320円~188,800円

●私立通信制高校
入学金:1~3万円
授業料:1単位5,000~12,000円×74単位=370,000円~888,000円 施設費等:2~3万円

一見、私立の負担が大きいように見えますが、就学支援金の利用によって、私立高校に通う場合の負担も減らすことが可能です。就学支援金とは、国公私立問わず高校等の授業料の支援として国から支給されるものです。生徒の皆さんが学校を通じて申請し、国から交付金を受けた都道府県から支給される仕組みです。通信制高校は、学校教育法に定められたれっきとした高校なので、全日制や定時制の高校と同様に国からの就学支援金の支給を受けることができます。支給額は以下の通りです。
【高等学校等就学支援金の支給額】
公立通信制 私立通信制
定額授業料の場合 単位制授業料の場合 定額授業料の場合 単位制授業料の場合
520円/月 336円/単位 9900円/月 4812円/単位
※通算74、年間30単位まで

私立通信制高校の場合は、一単位あたり4,812円の支給が受けられます。この就学支援金を利用すると、学費は以下のようになります。

●私立通信制高校の1年間にかかる学費の目安(単位:円)

※1年間で25単位履修した場合
入学金 30,000
授業料
900円(一単位) x 25単位
225,000
施設備費 10,000
その他 32,250
就学支援金
-4,812円(一単位) x 25単位
-120,300
合計 176,950

●公立通信制高校の1年間にかかる学費の目安(単位:円)

※1年間で25単位履修した場合
入学金 500
授業料
900円(一単位) x 25単位
22,500
就学支援金
-336円(一単位) x 25単位
-8,400
合計 14,600
就学支援金について、詳しくはリンクをご覧ください。⇒
<サポート体制の違い>

私立通信制高校は、授業料が割高な分、公立高校よりもサポート体制が整っています。個別担任制を導入して、わからない点を質問できる環境を整えたり、 サポート校技能連携校などと提携してサポートを行っている学校もあり、一人でレポートなどの学習を進めるのが難しいという方でもそれらを利用して卒業を目指すことができます。インターネットを利用した放送視聴やバラエティに富んだ教育を行っている学校もあります。
通信制高校は自学自習が基本です。単位取得のためにレポートの提出が必要ですが、その量は1科目あたり2~3枚。すべての科目となると、膨大な量になります。地歴や公民であれば、一般常識や教科書の該当部分を参照することで何とか自力で対応することができるかもしれませんが、数学など専門的な知識を要する科目の場合は自分の力だけでは難しくなってきます。自力で課題に取り組むことは相当なエネルギーを要するので、途中で挫折してしまう生徒が多いのが現状です。そのため、学習面でのサポート体制が充実しているかどうかは重視すべきと言えます。
私立の通信制高校の中には、教室だけでなく自宅でもマンツーマンの指導が受けられる学校や、担任の先生を生徒が選んで進路指導を受けられる学校もあります。また、キャリア教育に力を入れる学校もあり、不登校など生徒が抱える問題を本質的に解決することにもつながっています。このように、生徒が高校を卒業できるよう、最後まで責任をもってサポートを行っているようです。

<卒業後の進路状況違い>

以下のデータは、2012年度の全国の通信制高校に関する統計データです。このデータから、私立の方が大学進学者、専修学校進学者、公共職業能力等の進学者の割合が高くなっています。また、不詳になる人も少なく、私立独自のサポートが充実していることが、このような割合の違いが出る一因となっていると考えられます。

※データ引用元 :2012年度 文部科学省 学校基本調査 卒業後の状況調査 (通信制高校)
卒業総数 大学への進学者 専修学校への進学者 公共職業能力等入学者 就職者 不詳・死亡の者 その他
公立 9691 10.00% 14.38% 0.70% 16.58% 3.13% 55.22%
私立 40851 18.06% 26.26% 0.76% 15.05% 1.22% 38.65%

通信制高校の「広域通信制」と「狭域通信制」の違い

通信制高校は、生徒が通学できる区域によって、「広域」と「狭域」に分けられます。「広域通信制」⇒全国あるいは3つ以上の都道府県の生徒を募集対象とする 「狭域通信制」⇒高校所在地ともう一つの都道府県の生徒を募集対象とする

私立の通信制高校は広域通信制を導入しているケースが多く、本校とは別にスクーリング会場を設けているので、高校の所在地から遠いところに住んでいる生徒も受け入れることが可能となっています。つまり、通信制高校を探す側にとっては、選択肢が広がり、自分に適した通信制高校を選びやすくなります。広域通信制高校では、それぞれの地区に分校や協力校、学習センターなどを開設しているので、通いやすい場所を選ぶことができます。
通信制高校を探す際には、自分の住んでいる地域が該当するかを確認しておくと良いでしょう。

通信制高校の通学・学習スタイルのタイプ

通信制高校には、スクーリングの頻度や学習形態等によって様々なタイプがあります。
<通信タイプ>

自宅学習を基本として、月2回~4回程度のスクーリングに出席します。

<通学タイプ>

週5日制~週2日制など、登校日数が多く、全日制高校と変わらない学校生活を送ります。

<集中スクーリングタイプ>

自宅学習を基本として、本校などでの年1週間程度の集中スクーリングに参加します。集中スクーリングとは、年に1回、3泊4日~1週間程度、合宿形式で集中してスクーリングを行うものです。月数回のスクーリングでも出席が難しい人などのために集中スクーリングを設けている学校もあります。

<インターネット利用タイプ>

インターネットやテレビ電話、オンデマンド映像を通じてライブ授業などを受けます。

<学習センター・キャンパス利用タイプ>

自宅から通いやすいキャンパスや学習センターなどでスクーリングを受けます。

<技能連携タイプ>

通信制高校と提携する技能連携校などに入学し、専門的な知識や技術を身につけます。

<一部科目履修生タイプ>

高卒認定試験に向けて苦手科目や不合格科目の克服のため、一部科目を学校で履修します。

通信制高校とサポート校の併修

<サポート校とは>

サポート校(通信制サポート校)とは、通信制高校に在籍する生徒が、"3年間"で卒業できるよう、単位取得・進級などに必要とされる支援を行う教育施設です。主に学習塾や予備校、専門学校が母体にあり、各校それぞれ独自のカリキュラムが組まれています。通信制高校とは違い、法律上「高等学校」とは認められていないため、サポート校のみを卒業しても高校卒業の資格を得ることができません。つまり、高校卒業資格を取得するためには、通信制高校にも同時に入学することが必要です。
サポート校は、従来の高校とは異なり、少人数編成で理解度や勉強の進み具合に合わせて生徒一人一人をフォローしているので、勉強がわからなくなって挫折してしまうということがありません。
授業は週5日制のところが多く、生徒の生活は一見したところ全日制高校の生徒と同じです。違うのは、「サポート校」は生徒の自主性を尊重するという方針から、厳しい校則がなく、服装も自由(制服がある場合も着用は自由というのがほとんど)、勉強の進め方にも自分の希望を取り入れることができるという点です。
さらに、高校卒業のためのサポートだけにとどまらず、英語検定、情報処理検定、簿記検定などの資格取得のための授業や海外語学研修の実施など、それぞれの目標実現のために、将来の進路を見据えた教育を行っているのも大きな魅力です。

<注目される新しい学びの場「サポート校」>

通信制高校では、学習のスタイルは生徒の自主性に任せられており、自分の立てた学習計画に沿って自由に勉強することができますが、「自由」ということは同時に「自分の責任において行動しなくてはならない」ということでもあるのです。人に管理されたり押しつけられたりすることがない代わりに、勉強をさぼったり途中で投げ出してしまったりしても、誰も注意してくれません。自分一人で頑張るのはなかなか難しいものです。
そこで、最近では通信制高校の生徒の学習をサポート(支援)して、3年間で高校卒業資格を取得できるように指導する 通信制サポート校が注目されています。サポート校のシステムは、生徒がサポート校と提携する通信制高校に同時に通学して授業を受けるというもので、提携する通信制高校を卒業することで、 高校卒業資格を得ることができます。
サポート校では、通信制高校の補助授業のほかにそれぞれの生徒の状況に合わせて多方面から生徒をサポートしています。よって、3年(転/編入の場合は1年か2年)で確実に卒業したいという人や、一人で学習を続ける自信がないという人、中学校の復習からじっくり取り組みたいという人などは、「通信制高校とサポート校の併修」を考えてみるのがよいでしょう。

<サポート校への入学>

●サポート校への入学資格
原則として中学校卒業者または高校中退者がサポート校へ入学しますが、厳格な制限はありません。また、高校の再入学や転入・編入として、生徒を受け入れているサポート校も多くあります。

●サポート校の入学時期
サポート校では、通信制高校の入学時期にあわせて、春と秋の入学が多くなっていますが、転入・編入については、随時受け入れを行っている学校も多くあります。通常は、サポート校と通信制高校が提携しており、サポート校への入学と同時に通信制高校へも入学します。

●サポート校の入学試験
入学選考試験も書類選考と面接がほとんどです。筆記試験も行われる場合がありますが、そのほとんどは400字程度の作文や基本的な学力を見る程度になっています。なお、面接は通常は保護者の同伴で5分~10分程度。作文のテーマは「自分の将来について」など各個人の将来に関するテーマが多くなっています。

<サポート校の学費(目安)>

学費はサポート校によって金額や内訳に差がありますが、初年度は90万円~100万円程度です。内訳は次のように・なっています(サポート校により異なります)。

【サポート校の学費内訳(目安)】
およその費用
受験料・手続き金など 約3万円
入学金 約15万円
授業料(年間) 約50万円
施設費・設備費 約20万円
その他 ○万円
合計(初年度) 約90~100万円
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