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通信制高校が抱える問題

通信制高校が抱える問題

通信制高校は、その需要が高まる一方で、様々な問題を抱えています。学校を選ぶ際にはこうした問題を理解したうえで、慎重に選ぶ必要があります。
具体的には、以下のような問題が挙げられます。
<卒業率が低い>
通信制高校の卒業率(公立と私立のそれぞれの全生徒数に対する卒業人数の割合を卒業率と定義)は公立で11.7%、私立で35.8%(文部科学省「学校基本調査」(2009年度)をもとに算出)と、全日制や定時制と比べて低い値になっています。公立と私立を比較すると、卒業率は私立が高いと言えますが、その要因としては、公立は自学自習の原則を貫くのに対して、私立は通学タイプを導入したり、サポート校と連携するなどして、自学自習の原則にとらわれない卒業支援体制を持つ高校が多いことが考えられます。
通信制高校は、自分のペースで通えることが良さでもありますが、一方で学校にほとんど通わず、進学も就職もするきっかけを得られない生徒がいることも事実です。サポート体制が整っていないと、自力で卒業するのは難しいと言えます。
私立の通信制高校の中には、生徒の卒業に向けたサポートに力を入れ、90%以上の高い卒業率を誇っている学校もあります。「卒業できるか」という視点は、学校選びの重要な要素と言えます。
<サポート体制にばらつきがある>

通信制高校の中には、生徒の自学自習に任せきりになってしまっている学校もあり、卒業率・進学率・就職率が低い一因と考えられます。
卒業のサポートについては、通信制高校は自学自習のスタイルが基本ですが、この自己管理・自己責任の原則は、「社会で生きる力」を培うことが 期待できる一方、自分に対する甘えの部分が強く出てしまう弊害を併せ持つという問題があります。通信制高校を卒業するためには、スクーリング(登校指導)への参加やレポート課題を提出する必要がありますが、例えば、レポートなどは量が膨大で、内容も難しく、実際のところ、生徒が一人で取り組むには相当大変な作業です。そのため、自分を律して計画的に学習を進められない人は、途中で挫折してしまいます。通信制高校の中退率が多い原因は、こうした学習についていけなくなってしまった生徒の存在も一因となっています。
私立の通信制高校は、比較的学習面の手厚いサポートをしている学校が多く、私立の通信制高校への人気が高まっています。
次に、進学のサポートについて。通信制高校に在籍する生徒の目的は、「高卒資格の取得」はもちろんですが、高校卒業後の進路として、大学や専門学校への進学を目指している生徒も多いです。通信制高校はもともと有職青年のための教育機関として設立された経緯があるため、「進路指導」という教育活動が想定されてきませんでした。しかし、最近では卒業後の進路として大学や専門学校などへの進学を希望する学生も多く、通信制高校における進路指導の必要性が増しています。大学進学に向けた学習サポートや進路指導にも、学校ごとに差があります。
最後に、就職のサポートについて。経済不況の影響もあり、生徒の就職は厳しい状況になっています。就職が決まっても、対人関係や社会性が身についておらず、途中でやめてしまう場合も多いです。通信制高校の中には、こうした就労支援やキャリア形成の指導までは手が回らない学校があるのが現状です。

<生徒との関係性の薄さ>

通信制高校は、学校にもよりますが、週に2回や月に2回など、全日制定時制の高校と比べて登校する頻度が少ないのが特徴です。すると、学校に行かない分、必然的に先生や周りの生徒との関係性は薄くなってしまいます。また、公立の通信制高校のような1校あたりの在籍者数の多い学校では、1学級に対して80人という学校もあり、先生が忙しく生徒一人一人に目を向けるのが難しいのが現状です。「学校の指導に満足しているか」という問いに対する、公立の通信制高校の生徒の回答が高くないことも、学校側に指導を十分できるような時間やスタッフが不足していることを裏付けています。こうした状況から、生徒と先生や生徒同士の距離が開いてしまい、レポート課題などでわからないことがあっても先生が忙しいため質問に行くことができなかったり、うまく友達が作れないということにつながっています。
こうした問題を解決するため、私立の通信制高校の中には、少人数制の授業を行ったり、登校日数を増やしたりして、生徒とのコミュニケーション機会を増やす努力をする学校も出てきています。

<入学者と通信制高校のミスマッチが発生>

通信制高校は、生徒のニーズの多様化に伴い、通学の頻度や学習形態も様々なスタイルが存在しています。サポート体制やサービスの内容についても、力を入れている学校とそうでない学校の間に差が生じています。慎重に学校選びをしないと、入学した通信制高校のスタイルが自分と合わず、最終的に高校を退学してしまう例も見受けられます。例えば、通信制高校は在宅での自学自習を中心としているため、芸能活動やスポーツ、音楽活動など、学校以外のことに時間を割きたい人は「自分のペースで自学自習ができる点」に期待して入学する場合が多いです。しかし、実際には通学を奨励され、全日制のような形態をとる学校もあり、そのことが理由で学校を辞めてしまうケースもあるようです。
また、学力別のクラス編成をしている場合でも、クラス内の学力差が大きく、大学進学を考えている生徒にとっては学力に不安を覚えるようです。通信制高校は大学進学の際、生徒に推薦入試や AO入試を勧める場合が多く、一般受験を考える生徒にとっては満足な受験指導をしてもらえない場合もあります。
通信制高校の生徒が取り組むことになるレポートについても、授業を担当する先生とレポート添削担当者が異なり、レポートの内容と通学時の授業内容が連動していない、などの問題が指摘されています。

<生徒が抱える問題(不登校、ひきこもり、病気)に対するサポートにばらつきがある>

通信制高校へ転入または編入する生徒が増加していることに注目すると、通信制高校では、不登校や引きこもり経験者など、生徒が抱える問題が大きいことがうかがえます。そういった生徒に対する十分なサポートができていないことも指摘されています。
通信制高校への転入・編入者の中には、全日制高校において高校になじめなかった場合や不登校・ひきこもりの経験を持つ場合が多く、挫折感など負の意識をもって通信制高校に在籍している生徒が多いということが考えられます。このことは、生徒に対して実施したアンケートの「高校生活の卒業後の影響」についての回答にも表れていて、中学卒業後すぐに入学した生徒は「高校生活で学んだことを今後の人生で活かすことができる」と回答する割合が多い一方、転入・編入の生徒は活かすことができると解答する割合が低くなっています。彼らが決して肯定的に通信制高校時代を受け止めていないことがうかがえます。
こうした生徒に対しては、より一層学校側の配慮が必要といえますが、実際は学校によってサポート体制にばらつきがあるので、選ぶ際には慎重に見極めたいものです。

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