看護学科に関する評価

• 総合評価

  学費は控えめですが、授業や講師の質がよく、即戦力を養うには適した学校だと思います。服装や身だしなみに規則があり、時間厳守なところがあるので、本気で看護師になりたい人でないと務まらないと思います。社会人学生もクラスの2割ほどおり、謙虚な姿勢で勉学に励んでいます。学校生活では、学年の隔てなく、先輩・後輩が気兼ねなく勉強のことや生活のことについて相談し合える雰囲気があります。戴帽式は「看護の誓い式」という名前で引き継がれています。ろうそくを片手に厳かな雰囲気の中、ナイチンゲール誓詞を読んだり合唱をしたりと改めて自分はどんな看護師になりたいのか再確認をします。国家試験の合格率はほぼ100％で、進学する人も多いのが特徴です。卒業した学生の8割は同じ系列の病院に就職しますが、公立病院や民間病院に就職する人もいます。

• 就職

  進学・就職率は100％です。ほとんどの学生は同機構の病院に就職します。4、5人程の学生は、県内の大学に編入したり、助産師学校に進学する人が多いです。助産師学校については、学校から1人推薦をいただけますが、成績などの条件があるのが特徴です。

• 資格

  国家試験対策は1年生から始まります。各学年に「国試係」がおり、毎週金曜日に国家試験の過去問を解きます。2年生になると低学年用の模試を任意で受験します。3年生になると本格的に模試があり、実習が終わった12月から、一日中、国家試験の勉強をしています。国家試験の合格率は100％であることがほとんどです。

• 授業

  授業では、主に学内の教員が専門基礎科目を教えます。解剖整理学や微生物学などの専門科目は近隣の大学教授が講義にいらっしゃいます。教養科目も同様です。疾患や看護の講義では、附属病院や実習先の病院の医師や看護師並びに母校を卒業した現役の看護師が講師として来てくださり、講義をしてくださいます。現場の様子や症例など、貴重なお話を聞くことができるので、一つひとつの授業を大切にしています。実習は附属病院で行います。2年の冬から1年間、附属病院はじめ、市内の病院や施設において本格的な実習が始まります。

• アクセス・立地

  駅から歩いて20分のところに学校があります。向かいに国立大学、スーパー、コンビニ、郵便局、バス停があるのでアクセスは便利です。車通学もできるので、車で通学している人もいます。冬は豪雪地帯なので、降雪量によって通学電車が大幅に遅れ、遅刻者がたくさん出ます。公欠扱いにならないので、天気予報をみて、友人宅に泊まったり、冬季期間のみ近くの下宿所を利用するなど工面している学生もいます。

• 施設・設備

  伝統ある学校ですが、校舎は新しく、器材も新しいです。実技試験や演習が多いせいか、設備や物品に不備があると、新しいものを購入してくれます。附属病院の中に購買があり、大半の学生はそこで昼食を買って食べますが、お弁当を持参している学生も多いです。購買はコンビニのような感じで、クレープやアイスをを食べている学生をよく見かけます。

• 学費

  学費は安い方です。教科書代や白衣等は別途にかかりますが、年間で40万円ほどで済みます。多くの学生は奨学金を借りて生活しています。また、アルバイトをしている学生もいます。学業とアルバイトとの両立は大変ですが、本格的に実習が始まるとみなアルバイトはやめで勉学に専念します。

• 学生生活

  友人関係は良好です。女性特有のグループがあるのはもちろんのこと、各学年2名ずつ、全学年で6人しかいない男子学生は、学年隔てなく協力して勉学に励んでいます。男子学生伝統のイベント毎の胴上げは見ごたえがあります。グループワークが多いため、協力し合う姿勢が多く見られます。学生は、優しく親切で、明るくチャーミングな学生が多いです。