看護学科に関する評価

• 総合評価

  学科の全国的なレベルとしては低い方で、看護師に純粋になりたいというより、手に職をつけたいと思って入学することが多い。看護師という夢より、経済的なことや就職のしやすさを考えて入学する人が多い。国家試験の合格率は全国平均よりかは上回ってはいるが、周囲の専門学校に比べると低い方で、入学者の素行も悪い。

• 就職

  専門学校に医師会と入っているだけあって、医師会と繋がっている病院や実習先など地域に密着した病院での就職率は良い。ただ、市内に住んでいる学生が市外や県外へ就職し、市内を離れるとなると講師はあまりいい顔をしない。むしろ、なぜその病院に就職するのかを聞いてきて、就職の自由を奪う傾向にある。

• 資格

  国家試験の合格率は全国平均よりかは高いが、やはり、全員合格はなかなか難しく、留年したり、再度来年に再受験する学生も少なからずいる。試験に向けて、参考書や授業、自主学習を中心とした環境は用意してくれる。また、模試もあり、自分のレベルがどれくらいであるかわかる。

• 授業

  講師は現役の看護師や医師を地域の病院から派遣されてきて、実際にどんな看護や治療が行われているか教えてくれる。ただ、その講師によって授業や試験のレベルが異なり、追試が必要になることもある。学校専属の講師は病院で看護師として働いた経験はあるも、情報が古かったりとなかなか最新の医療について把握していない講師もいる。学生とのコミュニケーションが難しく、1年足らずで辞めて現場に戻る講師もいる。

• アクセス・立地

  姫路からバスで20分ほどかかり、住宅地の中にある学校。住宅地を歩くため、地域の住民からの苦情もあり、気を遣って通学しなくてはならなかった。バス停からも10分ほど歩かなくてはいけなく、ほとんどの学生がバス通学をしていた。

• 施設・設備

  学校はコンパクトな作りで、建てられて10年も経っていないため、綺麗ではあるも、狭い印象がある。食堂はなく、レンジやポットなどもなし。弁当は持参しなくてはならず、教室で昼食をとるため、気分転換にはならない。庭はあるが、学生が賑わって食事をとれるスペースまではない。

• 学費

  私は高いとは思わなかったが、多くの学生が、様々な機関から奨学金を借りていることが多かった。入学金が高いと友達は話しており、まずそのお金を用意するのに苦労したとのこと。奨学金についての案内はあるも、何十年とかけて返済するものが多かった。

• 学生生活

  友人関係はいいと思える人は仲良くやっていたと思う。気が合う人がいれば、楽しく過ごせると思う。高校の学歴なども異なるため、話が合わなかったり、偏差値の低い高校卒業の学生は全員とは言わないが、素行が悪かったり、ルールを破ったり、試験に合格できなかったりと自分とは合わない人がいた。看護学科というだけあり、まだまだ女子が多いため、男子にとっては恋愛しやすい環境ではあると思う。女子にとっては男子も少なく、少ない男子を争って恋愛をすることもなく、学外で彼氏を作る人が多かった。