臨床検査技師学科に関する評価

• 総合評価

  臨床検査技師学科というだけあって、医療に従事する者の心得や、挨拶、掃除などをまず厳しく教えられます。身だしなみは、中学生よりも厳しく規則が決められており、時には地毛が茶色い子は、黒染めさせられたりします。校内では制服なのですが、冬の暖房、夏のクーラーがカナリ弱く、冬の教室は特に地獄です。いくらカイロを貼っても、足先の感覚がありません。制服なので、防寒着を着れません。学校自体が家族経営なので、働いている先生方も、校長に意見することが出来ません。その為、校長自らが良いと思うことしかなされません。もちろんPTAもなければ生徒会もないので、改善される事は皆無です。実習に使用する器具や試薬は最低限以下なので、実習で得れるものはカナリ少ないです。3年の病院実習で、学校が化石化していることに気付きます。しかし、他の臨床検査技師学科のある専門学校に比べれば、学費は安い方だと思います。先生方の知識量は人によるので良い先生もいれば、何を質問してもキチンとした答えの返ってこない先生もいます。卒業さえすれば国家試験を受ける資格が得れるので、利点はそれぐらいです。耐え忍ぶ修行の3年だと思えば、なんとかなります。

• 就職

  普通の大学生などの就活とは違い、何社も同時に受けるということが出来ません。1つの病院や就職先の合否が分かるまでは次が受けれないので、決まるのが早い子もいれば、ギリギリの子もいます。最終的には全員どこかには就職は出来ますが。それは、募集枠が病院は特に少ないので、1人や2人の採用で内定を蹴る人が出ると、また初めから募集しないとダメになるからだそうです。そして蹴った学生の学校からは以降取って貰えなくなる為、学校にもキズがつきます。そして、就活は病院実習と並行してする為、3年になると急に忙しくなります。卒業生が転職したい時なども、学校に相談すると、色々紹介してもらえるそうです。もし卒業後、国家試験が通らなかった場合、無償で次の年の3年と一緒に授業が受けれます。

• 資格

  国家試験に通るためのコツやアレコレを教えてくれます

• 授業

  学校に常勤している先生方は、全員この専門学校の卒業生です。学校について詳しくはありますが、他で働いたことがほぼ無い方々なので世間知らずな所も多いです。他に講師の先生方も数多く来られ、有名大学の大学院生や、大学でも講師をやっている方、臨床検査技師として第一線で活躍されていた定年後の先生などがいます。

• 施設・設備

  学校にある顕微鏡の3分の1は壊れている。出席番号によって使う顕微鏡が決まるが、当たりハズレがカナリある。ほとんどのピペットの先が割れている。病院では使い捨てにされるはずの、マイクロピペットの先(チップ)を洗って再び使う。その割に生徒がカバーガラス1枚割っただけでも、反省を書かされる。専用のノートに一言程度ではあるが。
  発ガン性物質を実習室の隅にフタなしで置いてある。規定の処理方法なのか謎。年数回の大掃除の時に、発ガン性のある液体で壁を拭かされる。

• 学費

  器具も試薬もほとんど買ってもらえない。クーラーも暖房も集中管理されていて、生徒は温度設定を変えれない。夏28度 冬22度 設定。その温度を測っているのは空調内なので、部屋の温度ではない。普段の授業で使うプロジェクターなどを運ぶのは生徒の仕事だが、校長の授業の時のみ常勤の先生方総出で校長の助手をする。
  何にそんなにお金が使われているのか本当に謎である。

• 学生生活

  学年の3割程度が社会人経験者で、高卒後すぐの子から上は45歳ぐらいまでの生徒がいる。学校側があまり何もしてくれないせいか、団結力がとても強いと思う。生徒の自主性も強いと思う。年齢差もほとんど関係なく、みんなが教えあったり助けあったりしている。
  クラスの体形は約40人1クラスの2クラスで3年になるまでに10?15人ぐらい辞めていくので、卒業時には学年の人数がとても少なくなる。授業体形は高校に似ていて、黒板に向かって机が並んでいる。実習は理科の実験室と同じような所で白衣を着てする。