高校を卒業のするために、通信制高校に通おうと思ったあなた。
調べているうちに「サポート校」という言葉に出会うことがあったかと思います。
今回の記事では、「サポート校」の説明と、メリット・デメリット、比較する上での重要な「3つのポイント」を説明しますので、みてください。
この記事を読んでおられる方の多くは
「そもそもサポート校ってなに!?通信制高校と何が違うの!?」という疑問をお持ちなのではないでしょうか。
この疑問の答えを簡潔にまとめると下記の表となります。
通信制高校 | 毎日登校する必要なく卒業できる高校 |
---|---|
サポート校 | 通信制高校に様々なサポートサービスを付加したもの |
通信制高校は、全日制高校のように毎日通学する必要はなく、基本的には自宅などで「生徒の主体性」に任せて学習を進めていきます。
定期的なレポートの提出、スクーリングやテスト行い、最終的に必要な単位を取得することで「卒業」することができます。
サポート校は、この通信制高校の「生徒の主体性に任せて学習を進める」という部分をサポートしてくれる教育施設です。
学習のサポートはもちろんのこと、学習計画の策定やレポート提出の進捗管理、個別の相談等にも対応してくれるなど、通信制高校の卒業に向けた様々なサポートを受けることができます。
※サポート校は高校として国の認可を受けているものではなく、あくまで教育施設の為、高校卒業には別途通信制高校への入学卒業が必須になります。
前章でご説明した通り
通信制高校では、生徒自身が主体性を発揮し、学習を進めて行くとこが必要となります。
しかし、自分自身を律し学習を進めて行くことは容易ではなく、途中で挫折してしまい卒業できないことや卒業まで4年や5年以上かかってしまうというケースがあるというのが現実です。その結果、一般的な通信制高校の卒業率は30%程度と非常に低い水準にあります。
こういった状況に陥らず、きちんと3年間で卒業できるようにサポートを行うことを役割とするのがサポート校です。
サポート校では、3年間で通信制高校を卒業するためのカリキュラム作成や授業、レポート提出の補佐など「通信制高校卒業」に向けた手厚いサポートを受けることできます。
このようなサポートを受けることで通信制高校の卒業率が飛躍的に高まり、一部のサポート校では卒業率90%以上を誇るサポート校もあります。
「サポート校へ通うことで高校卒業をより現実に近づけることができる」といえるでしょう。
サポート校では「卒業」を目指す以外にも様々なサポートを、自分自身の目標や目的に合わせて選択することができます。
サポート内容は非常に多彩で、大きくジャンル分けすると以下のようになります。
それぞれを詳しく見ていきましよう。
サポート校には進学のサポートを重視したサポート校もあります。ここに来る学生は基本的には卒業は当たり前で、「大学進学」を目標とします。
全日制高校も含めた日本全体の高校卒業後の大学進学率が40%程度と言われる中、ある進学系のサポート校では非常に高い進学率を誇るところもあります。
また、東大、京大等の難関大学や偏差値50以上の大学に卒業生を毎年輩出するサポート校もあります。(一般的な通信制高校では5%未満)
全日制高校から通信制高校に変わったけど、一般的な高校と同じような生活を送りたいという方のためには、全日制高校と変わらないような「学園生活」を送れるサポート校もあります。
こういったサポート校では週5日、通常通りの登校があり、登校の際には制服を着用するようなところもあります。また体育や美術などを含めた通常の授業や、遠足などの学校行事が充実しているサポート校もあります。
前の学校では合わなかったけど、新しい学校で心機一転してみたいという方にはピッタリでしょう。
専門分野に特化し、特定の分野について学習できるサポート校も数多くあります。
学科は実に様々で芸能、スポーツ、音楽、美容、イラスト、プログラミング、アプリ開発など、学びたい学科に応じて選択できます。
現役で活躍している方が先生として授業を行っている学校もあり、高い専門知識の習得も期待できます。将来のやりたいことが決まっていて、早い段階から学習したいと考えておられる方にもオススメでしょう。
また、通信制高校の中でも、専門学科の就業率は、普通科と比べ2倍近い学校もあり、卒業後の進路にも役立てられるというメリットもあります。
最近ではインターネットの発達から、ネット学習という形式のサポート校も増えてきました。
ネット学習サポートを行っている通信制高校・サポート校では、勉強のサポートをネット上で受けることが出来るので、場所や時間に縛られることなく高校の卒業を目指せます。
(ただし、ある程度の日数の登校は、卒業する為に必須になります)
「時間や場所にとらわれずに学習をしたい」という方には、ネット型のサポートもオススメでしょう。
何らかの事情で、不登校や引きこもりになってしまったという方や友達との相性や集団生活に合わず悩んでいる方などをサポートする、メンタルケアに非常に力を入れているサポート校も多くあります。
先生のすべてがカウンセリングの有資格者であったり、カウンセラーが常駐しているところがあります。
また、自宅まで先生が来てくれて、学習サポートや個別の相談にのってくれるようなサポートしている学校もあります。
環境が変わることや学習についていけるかなど、様々な悩みを相談できる相手が近くにたくさんいることは、非常に心強いサポートになるかと思います。
様々なサポートが受けられ、多くのメリットがあるサポート校ですが、
通信制高校のみに通う場合と比べると、多少学費はかさんでしまいます。
年間の学費の目安を以下の表にまとめています。
通信制高校のみ通う場合 |
15~30万円程度 (通信制高校費用) |
---|---|
サポート校に通う場合 |
35~120万円程度
15~30万円程度
(通信制高校費用) +
20~90万円程度
(サポートサービス費用) |
どのようなサポートを受けるかで金額は大きく変わりますが、サポートサービス内容を踏まえると多少学費がかさむことは致し方ないとも言えるでしょう。
最後に、サポート校を比較する際のポイントを見ていきましょう。
サポート校を比較する上で重要なのは、
の3つのポイントです。それぞれ見てきましょう。
通信制高校の卒業には、レポート提出が欠かせません。
そもそも、レポートとは単位をとるために通信制高校に提出する書類のことで、実際に勉強したことを6枚程度のレポート用紙にまとめて提出します。内容は、学校授業の「まとめノート」に近いものを作るイメージです。
これを年間で6回程度行い、単位を取得していきます。(形式や回数は学校によりますので詳しくは各学校に問合せ下さい)
サポート校では、このレポート作成フォローなどを受けることが出来ます。
具体的には「作成サポート、スケジュールと進捗管理、再提出の徹底、抜け漏れの防止」等です。
これにより、提出が徹底され、単位の修得、最終的には卒業につながります。
サポート校を比較する際には、ぜひこのフォロー体制や質をしっかり見てください。
2点目はスクーリングです。こちらも卒業に必須です。
スクーリングとは、年に何度か通学し先生と対面で授業を行うことです。一般的には、20日程度のスクーリングが必要な場合が多いですが、自宅での映像授業などにより必要なスクーリング日数が80%程度減免される所もあります。
学校や学科によってスクーリング形式は様々で、週1~5日/月1,2日程度/短期合宿形式などがあります。
通信制高校・サポート校の指定するスクーリングの場所が、ご自宅から遠い場合などもありますので、ご自身の状況に合わせて最適な学校を選ぶようにしてください。
サポート校では、各校の様々な特徴を活かしたサポートサービスを提供しています。
この点については、各サポート校によってさまざまな特色がありますので、
「ご自身にあったサポートが受けられるか」という観点で是非比較してみてください。
詳しくは各校のホームページやパンフレットなどを参考にしてみてください。
みんなの通信制高校情報では、各校の口コミも多数掲載しておりますのでこちらも御覧いただけると幸いです。
以上、サポート校を比較するときのポイントを3点挙げました。
サポート校を比較の際は、この3点を意識してみてはいかがでしょうか。
以上、サポート校について確認をしてきました。
まずは、 サポート校 = 通信制高校 + サポートサービス であることを認識し、
そのうえで、
①レポート作成フォロー ②スクーリング ③各校の特徴を活かしたサポートサービス
の3点について十分に理解しましょう。
そうすればご自身にあった最適なサポート校を選んでいただけるはずです。
当サイトでも多くのサポート校を紹介していますので、上記を参考に比較検討し、
ご自身にあったサポート校を見つけてください。