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高校卒業資格はどうやったらとれるの?高校卒業資格と高卒認定の違いを解説!

2017.3.16
高校卒業資格はどうやったらとれるの?
「高校卒業資格」とは

高校卒業資格とは、全日制高校、定時制高校、通信制高校のいずれかに入学し、国の定める高校卒業に必要な条件を満たし、無事卒業することで得られる資格のことです。

この資格を持っていることで、高等学校を卒業したことを証明し、大学や専門学校などへの入学資格を得ることができます。

高校卒業資格はどうやったら取れるの!?

高校卒業資格を取得するためには、高校へ入学し、下記の3つの条件を満たすことが必要です。

  • 条件13年以上の在籍
  • 条件274単位以上の修得
  • 条件3それぞれの学校が定める卒業条件

それぞれを詳しくみていきましょう。

条件13年以上の在籍

1つ目は、高校へ3年以上在籍することです。
これは、転入や編入により通学先が途中で変わった場合も、合計で3年以上在籍すれば条件を満たすことができます。

条件274単位以上の修得

2つ目は必須科目を含めた合計74単位以上を修得することです。
卒業までに74単位以上を修得することができれば、条件を満たすことができます。

※74単位以上という規定は、国の定める最低限の基準の為、学校によっては、75単位以上の単位修得を求められるところもあります。

条件3それぞれの学校によって定められている卒業条件

3つ目は、それぞれの学校によって定められている卒業条件を満たすことです。
これは全日制、定時制、通信制で授業方法や登校日数等に違いがある為、各学校によって定められています。

例えば、【通信制高校】の場合、「特別活動30時間以上の参加」が定められています。

特別活動とは、ホームルームや部活動、体験学習、文化祭等のことを指し、通信制高校の特性上、このような活動を日常的に行うことができない為、定められている条件です。
学校ごとに定められている条件に違いはありますが、入学した学校の条件をすべて満たすことで卒業資格を得ることができます。

高校卒業資格は取るのに時間がかかる…!?

しかし、この記事を読んでおられる方の中には、高校卒業資格を取りたいが

「すでに働き始めていて、3年以上の在籍が難しい」という方や、
「年齢的に15~18歳の方々と一緒に学校生活をおくるのは、ちょっと…」

という方などもいらっしゃるかと思います。
そういった方の為に、短期間で高校卒業資格と同等の学力があることを認められ、大学、短大、専門学校への進学が可能になる資格があります。これが「高卒認定」です。

「高卒認定」とは!?

「高卒認定」とは、
「文部科学省が実施している高等学校卒業程度認定試験を受験し、合格すると得られる資格」です。
高校卒業と同程度の学力があることを証明する資格で、高校を卒業せずとも、大学や短大、専門学校への入学資格を得ることができます。

※以前は「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていたもので、平成17年度に試験名称が「高等学校卒業程度認定試験(高認試験)」へと変更になりました。

高卒認定はどうやったら取れるの!?

文部科学省が実施する「高等学校卒業程度認定試験」を合格することで取得できます。

試験実施日 8月・11月(年2回)
受験資格 ① 試験を受ける年度中に、満16歳以上なる方
② 大学・専門学校などへの入学資格のない方
受験科目 全14科目中必須科目を含めた8~9科目
難易度 中学~高校1年生で学習する程度の内容

※以下の条件が該当する方は、受験科目の免除が受けられる可能性があります

  • ・高校に1年以上在籍後に中退された方
  • ・過去に高認試験を受験し合格科目のある方 等

免除できる科目があれば、その分早く合格できる可能性も高まりますので、該当される方は、是非ご確認ください。

また、学習に関しては高認資格取得の支援を行っている塾や予備校へ通うことも可能ですし、文部科学省のホームページに無料で公開されている過去の試験問題をダウンロードして勉強することも可能です。

高校卒業資格と高卒認定のメリット・デメリット

ここからは、「高校卒業資格」「高卒認定」のメリット・デメリットについてご説明していきたいと思います。
言葉も似ていて一般的には混同されがちな「高卒資格」と「高卒認定」ですが、全くの別物です。

メリット デメリット
高校卒業資格
  • ・学歴に高卒と記載できる
  • ・安心感・信頼感がある
3年以上の在籍
高卒認定 短期間で大学や専門学校への
入学資格を得られる
学歴に高卒と記載できない

それぞれのメリットデメリットについて、詳しくみていきましょう。

高校卒業資格のメリット・デメリット
【メリット】
学歴に高卒と記載できる
全日制・定時制・通信制のいずれかの高校を卒業すると得られる資格の為、学歴に高卒と記載できます。
安心感・信頼感がある
就職やアルバイト求人の必須応募要項に「高卒以上」と記載のあるところが多いのが現状です。これは、一例ですが、高卒と中卒では、周囲の人々が感じる安心感や信頼感が大きく違うといえるでしょう。
【デメリット】
3年以上の在籍
大きなデメリットではないかもしれませんが、必ず3年以上在籍する必要があることです。すでに働き始めている方等が高校卒業資格を取得しようとすると、時間的に大きな負担になる可能性があります。
高卒認定のメリット・デメリット
【メリット】
短期間で大学や専門学校への入学資格を得られる
様々な理由により高校を卒業できなかった方が、改めて大学や専門学校への進学を目指したいと考えたとき、高校を卒業してから進学をしようとすると、数年の期間がかかってしまいます。
しかし、高卒認定を取得すれば、すぐにでも大学や専門学校のへ受験へ進むことができる為、期間や金銭的なメリットも大きいといえます。
【デメリット】
学歴に高卒と記載できない
高卒認定を取得しただけでは、あくまで学歴は中卒です。
文部科学省が企業の採用活動の際に、高卒認定者を高卒者と同等に扱われることを目指し活動していますが、中卒という学歴が壁になることがあるというのが実情です。
なにも取得していないより、就職等の際にいい印象を与えることはできるかもしれませんが、相手の受け取り方一つで変わってしまうということは認識しておくことが必要でしょう。

今回は、高卒資格と高卒認定について、みてきました。
高卒資格と高卒認定は、言葉は似ていますが、大きく意味合いが違います。

この違いをきちんと理解し、自身の目的や状況に合わせて選択を行えば、就職の際や短期間で進学資格を取得できるなど大きなメリットを得ることができます。

そして、1番大事なことは、ご自身で目標を決め、その目標に向かってしっかり進んでいくことです。

高校卒業資格・高卒認定のどちらも将来の可能性を大きく広げていくことができるものだと思います。
将来の目標を見据えた上で、より良い人生を送ることができる選択をされることを願っています。

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