「通信制高校に行きたいけど、就職で不利になったりしないの?」
「通信制高校卒業後の進路が不安」
この記事を読んでいる方の中には、そんな不安や疑問を抱えておられる方も少なくないのではないでしょうか。
実際、通信制高校に通う方の中には、
「卒業出来そうだが、なかなか進路が決まらない」ことで悩まれている方もいる様です。今後の人生に大きく影響を与える卒業後の進路は「高校卒業以上に重要」といえるでしょう。
今回は「通信制高校卒業後の進路・就職」に注目して見ていきましょう。
では実際に、通信制高校の就職・進路状況はどうなのでしょうか?
通信制高校と全日制・定時制高校の進路別の割合をまとめてみました。
卒業してからすぐに就職する方の割合はそれほど大きく変わりませんがその他の割合は、通信制高校の方が圧倒的に高い<事が分かります。
実は、「その他となっている方々の多くはフリーターやニートなど定職につかず進学もしていない」というケースでその後の就職が難しいと言わざるを得ない状況の方々が多いのです。
対して、全日制高校は進学をする方が多いため、将来的に就職できる可能性も高い方々が多いといえます。
やはり通信制高校卒業生は就職に不利なのでしょうか?
結論から申し上げますと
「就職面接などで不利に働く可能性がある」
というのが実情の様です。
通信制高校の卒業資格は、全日制と何も変わらないですし、履歴書にも通信制高校であることを明記する必要はないため、そもそも面接官が通信制高校だと気づかない場合も多いようです。
例えば、鹿島学園高校のような学校であれば通信制も全日制もあり、どちらに通っているかはわからないこともあるからです。
しかし、通信制高校であることを面接官が知った際に、マイナスイメージを抱く可能性は、残念ながらありえると言わざるを得ないでしょう。
中には、通信制高校に対して「何かしら素行や精神面・生活面に問題があり、全日制高校に通えない人がいく学校」という印象を抱く面接官もいます。
ただし、悲観的になることはありません。
しっかりと自分をアピールできる様努力し、自己研鑽していけば、面接官が「会社に入って活躍してくれる人だ」と感じてくれる可能性は充分にあります。
そのあたりは、次の章で詳しく説明していきます。
ここまで、この記事を読んだ方は悲観的な気持ちになられているかもしれませんが、きちんとした努力をすれば就職はできます。
就職するために出来る事としては
の3つがあげられるでしょう。以下にて、詳しく説明していきます。
当然ですが、専門学校や大学に進学した方が就職できる可能性は高まります。
より自分の将来の選択肢を広げ、就職する可能性を高めたい方は、進学を目指して勉強する事をおすすめします。
しかし、通信制高校からの進学は非常に難しいという実情もあります。
というのも、専門学校や大学に行くためには勉強が必要ですが、大半の人は途中で挫折して進学を断念してしまうようです。
3年間自分だけで勉強し、必要に合わせて入試対策をして、というのは非常に難しいことなので、相当主体的でないと難しいでしょう。
そういった方のためにあるのがサポート校です。
サポート校では通信制高校の卒業に向けた勉強サポートに加え、大学受験・進学までをサポートしてくれるところもあります。
こういったサポート校へ入学すれば、進学の大きな味方となるでしょう。
面接官は「この人は自分の会社に入って本当に活躍してくれるのか」というところを面接で見ています。
通信制高校入学後に、学校での生活を通じて何を学び、打ち込み、それを生かして今後どのように活躍できるかをきちんとアピールできれば、全日制高校との違いをカバーすることは充分に可能です。
ただし、アピールするからにはそれを裏付けできる実績が必要です。
勉強、部活動、資格取得、アルバイトなど打ち込む事は何でもいいと思いますし、一つのことに長く打ち込むことが重要です。
また、その中でもひとつのアルバイトを長く続けられたということをアピールできれば、就職活動を有利に行うことができるでしょう。
アルバイトを通じて、社会人としての基本的なマナーや報告・連絡・相談の重要性、金銭の取り扱い方等、実際に働かなければ得られない体験やそれを長く続けられたという事実は面接官の信頼につながりやすいく「この人なら長く会社で活躍してくれそうだ」といういい印象を与えられる可能性が高いからです。
社会に出て即戦力となれる専門的な知識やスキルを習得できる専門コースを有している通信制高校・サポート校も多くあります。
美容、調理師、プログラミング、看護、保育などの様々な分野の専門知識や将来に活かせる実務を学ぶことでき、就職活動を行う上でもアピールポイントとなります。
高校卒業時点で即戦力となれる専門知識やスキルを身に付けることで、面接官の評価は大きく変わりますので、是非検討してみてください。
ここで、専門学科の豊富な通信制高校・サポート校の一部をご紹介!
下記の表にまとめてみました。
学校名 | 専門コース等の特徴 | 学科コース例※1 |
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KTC中央高等学校 |
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第一学院高等学校 |
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ヒューマンキャンパス 高等学校 |
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クラーク記念国際高校 |
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鹿島学園高校 |
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中央高等学院 |
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以上、通信制高校卒業後の進路及び就職について見てきました。
そもそも「高校を卒業すること」に目が行きがちですが、卒業後の人生が最重要です。
ここはくれぐれも忘れないでください。
また、「通信制高校卒であることが就職に不利に働くか?」という質問に対しては、残念ながら「不利に働く可能性はある」と言わざるを得ないでしょう。
ただし、その現実を正しく把握した上で、可能性を高めるための努力を怠らないことです。何より重要なことは、面接官に「会社の役に立てる人材であること」をアピールできる様、何かに打ち込んで成果を上げる実績を作る努力を続けるようにしてください。
また、進学や就職に強い通信制高校・サポート校を選択することでも、就職の可能性を高める事は可能でしょう。
あくまで卒業はゴールではありません。
この記事を読んで、進路に対する考え方、そして就職にあたっての心構えを理解したうえで、通信制高校の比較ができるようになることを願っております。
あなたの人生を考えて、良い選択をしてください。