2020年4月に校名変更・共学化、新しく伝統をつくっていく学
本校は、2020年4月に品川翔英高等学校として共学化・校名変更し、新しく生まれ変わった学校です。新しい学校というのは、これから生徒・教員みんなで伝統を作っていくという魅力があります。男子の部活動では先輩さえいないのですから。さて、本校が校訓に掲げるのは「自主・創造・貢献」ですが、そのために大切にしているのは、生徒の熱意、やる気といった内面的なエネルギーの成長です。自分からやりたいという気持ちを育て、実際に実行できるようになることを目指しています。授業やクラブ活動に至るまで学校の一つひとつのプログラムは全てこの内面的なエネルギーの育成に結びついています。まず、ルーブリック評価を導入しました。従来型のテストは知識の定着を測るには良いのですが、やる気や熱意の評価には向いていません。
ルーブリック評価導入と定期テストの廃止で勉強のやる気もアップ
ルーブリック評価は「意欲」「態度」といった課題への取り組み姿勢の評価に優れた方法です。例えば「コミュニケーション能力」なら、「全員と○回以上話した」「一人とたくさん話せた」「誰とも話さずにいた」のように段階的な基準を設定します。育てたい力を可視化して先生だけではなく、生徒自身も評価をすることで、目標や現在の自分の立ち位置が理解できます。また定期テストを廃止しました。詰め込んで一気に覚えた内容は定着しません。入試で役立つのは普段から鍛えている力でしょう。代わりに2~3週間毎に行う「単元テスト」を導入しました。スモールステップのテストのメリットは多いと考えます。試験勉強が復習に直結します。スパンが短くなることで、「積み残し」が少なくなります。これらによって、自分で学習するように促していきます。
「品川から、世界へ、未来へ、英知が飛翔する」の理念の元に
さらに、タブレット端末を使った個別最適化学習を進めています。皆で同じことを学ぶこともあれば一人ひとり違うこと学ぶこともありますが、英会話などテーマは同じでもそれぞれの英語力に応じて内容は異なります。今後は一律の宿題は減っていき、一人ひとりに併せた課題を出すようになるでしょう。
ところで、創造力というものは、周りを見て他を認めるところから生じてきます。自分しか見えていない人は何も新しいものを生み出せません。本校での生活を通して得た創造力を人や社会に還元する、そういう人になってほしいです。「品川から、世界へ、未来へ、英知が飛翔する」のスローガンのようにです。自分の人生だから自分で決めていける人になってほしい。自分で決断できるようになれば、より納得した人生を、より深い人生を送ることができるでしょう。