理学療法学科（夜）に関する評価

• 総合評価

  どうしても理学療法士になりたい、事業拡大のために免許が必要など、目標に向かってぶれない人はやっていけるかもしれません。でも、「何となく」「親に勧められて」といった理由の人は絶対避けた方が良いと思います。髪形や服装をはじめとした校則が非常に厳しく、理解できないようなものも多々あります。勉強は医療系の基礎分野から臨床分野まで幅広く、医学が好きでないと大変です。また、6～7週間の実習が計3回ありますが、体力的にも精神的にもしんどいです。実習中の睡眠時間は平均3時間程度でした。実習で不合格になると留年ですが、病院・施設にお世話になっている立場のため判定が覆ることはほぼありません。どこの病院に行くかは選べず、正直運もあります。授業科目のテスト、実習、卒業試験を無事にクリアし、国家試験を受けられるのは入学時の約半分です。ちなみにHPには留年、退学率は載っていません。夜間課程は大卒や社会人経験がある人が多く、昼間よりも実習や卒業試験突破率が高いです。特に現役高校生の場合、大学に行ける学力や時間的・経済的余裕があるなら、4年制大学の方がいいと思います。

• 就職

  場所を選ばなければ就職できます。学校のグループ病院や実習地となっている病院・施設へ就職する人が多いです。面接や小論文対策の授業はないので、必要に応じて先生に対策をお願いするのだと思います。過去の就職試験の情報もありませんでした。原則、就職活動を始めるには、卒業試験で一定の点数を取る必要があります。また、昼間も夜間も3年制なので、実習が終わる時期が夏とは限りません。夜間は12月に実習が終わるので、どうしても就職活動の開始時期が遅くなります。そのため、募集・締め切りが早い公務員や有名病院への応募は難しいと思います。

• 資格

  国家試験の合格率は、昼間も夜間も8～9割です。例年、夜間の方が合格率が高いです。夜間の場合、3年の9月～12月が実習のため、それ以前にある程度力をつけておくことが望ましいです。3年時の1月以降、集中的に国家試験対策が始まりますので、それ以前は自分での勉強が中心です。授業の中でもちょくちょく国家試験問題を解く機会があるので、できなかった所をしっかり復習すれば良いと思います。
  実習や卒業試験が不合格となり、国家試験受験資格を得られない学生が多いのも事実です。国家試験を受けて学校を卒業できた学生の数は、入学時の半数以下でした。そういう意味で、資格取得実績・学校のサポートは十分とは言えないと感じました。

• 授業

  授業の進め方・内容が先生によってかなりの差があります。説明が上手で凄く理解しやすい先生もいれば、配ったプリントをそのまま読んでるだけのような先生もいます。以前は一部の専門的な科目は外部講師に来てもらっており、学生の評判も良かったのですが、いつの間にか学校の先生が担当するようになりました。

• アクセス・立地

  川越駅から無料の送迎バスが出ています。時間は決まっているので、間に合わないと徒歩または西武バス・タクシーを利用することになります。川越からは国道を越えなければならず、徒歩で20分以上かかります。西部バスは本数が少ないし、タクシーは確実に千円以上かかります。夜間は車での通学も可能ですが、駐車場代の支払いが必要です。自転車で通学する学生が多いです。
  住宅街の中にあるので、当然飲食店や遊ぶ所は近くになく、コンビニに出るのにも徒歩で5～10分程度かかります。

• 施設・設備

  校舎は狭いですね。一応1人につきロッカーが1つあります。図書室の書籍の種類は少ないです。研究に使えるような最新の機器もありません。

• 学費

  学費は他の学校に比べて安めです（夜間は年間約120万）。